C&Gシステムズ Research Memo(5):高い保守更新率による安定的な収益基盤が堅実経営を可能に
[14/09/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
そのためC&Gシステムズ<6633>の顧客(事業所)数は、前述のような自動車、電機、精密等の大手メーカーや各種部品メーカーを中心に7,000以上に上っている。これらのユーザーの多くは、継続的に同社と保守契約を結び、新製品購入の場合でも同社を優先することが多い。その結果、ここ数年間の既存顧客の保守更新率は常に80%以上(現在は約85〜86%)となっており、業界平均の約70%を大きく上回っている。この事実が同社の収益基盤を安定的なものとしており、堅実経営を可能にしている。
また同社の販売は上記のように約80%が代理店経由となっているが、主要代理店とは30年以上の付き合いがあり、この間に培ってきた代理店との強いパートナーシップも同社の強みと言えるだろう。さらに海外の主要拠点にテクニカルセンターを設置していることから、国内外で同レベルの製品・サービス・支援の提供が可能になっている。これにより海外市場へ水平展開を図る顧客の囲いこみが可能となっている。つまり、同社は顧客の水平展開への適応力を備えたCAD/CAMシステムメーカーであり、これも同社の強みのひとつだろう。
以下は、同社製品の主な導入事例である。
○(株)オムロン
制御機器や電子部品の大手であるオムロンは、同社が提供するCAD/CAMシステムの導入によって、3次元設計、CAM、3次元ビューワー(閲覧ソフト)を構成し、これによってデータ連携が可能になり金型製作工程全体の効率化に成功した。
特に3次元ビューワーによって図面レス化が進み、図面製作時間を約30%削減した。将来的には部品の標準化や設計の自動化などの改良をさらに進めて、金型設計の納期を70%まで削減する計画とのことである。
(参考:「CGS-LETTER Vol.33 2013年7月1日号」)
○昭和精機工業(株)
徳島県に拠点を置く自動車部品(インストルメントパネル、ドアパネル、バンパー等)や金型設計・製造メーカー。プロセス改革の一環として、同社のCAM-TOOLを導入した。
その結果、それまで放電加工機に頼っていた直彫りが難しい箇所も、CAM-TOOLによって直彫りが可能となり、電極作成に関連する多くの工程で時間短縮、コスト削減を実現した。昭和精機工業の某役員は、「プロセス改革はCAM-TOOLと一体になって推進されたと言っても過言ではない」と述べているそうだ。
(参考「CGS-LETTER Vol.31 2013年5月15日号」)
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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