ワールドホールディングス Research Memo(7):中期経営計画では2016年12月期目標を上振れする可能性も
[14/09/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略
(2)中期経営計画
ワールドホールディングス<2429>は2012年8月に、2016年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表している。具体的には、最終年度で売上高1,000億円、営業利益50億円、ROE20%以上、自己資本比率25%以上、配当性向20%以上とする目標を掲げている。
2016年12月期の各ビジネスユニットの売上目標は、人材・教育ビジネスが62,000百万円、不動産ビジネスが25,100百万円、情報通信ビジネスが13,000百万円としている。このうち情報通信ビジネスに関しては既に2013年12月期実績で上回っているため、もう一段の上乗せ余地が見込まれる。また、不動産ビジネスにおいても、中期経営計画には含まれていなかった近畿圏での展開が新たに加わっており、上乗せされる可能性がある。
主力の人材・教育ビジネスは、2015年にも施行が見込まれる労働者派遣法の改正が同社にとって追い風となる可能性がある。改正法案では、派遣会社を届け出制から許認可制へ移行する予定で、資本力など一定基準を満たさない零細規模の派遣会社は廃業するか資本力のある同業他社と統合する必要に迫られるためだ。
同社の強みは、顧客企業の工場への派遣業務を核として、生産技術や設計開発、販売、保守・サポートなど、企業活動におけるほぼすべての工程において人材を供給できることにある。派遣業界の集約化が今後進展する中で、M&Aも活用しながら一段の成長を遂げていくものと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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