アイ・エス・ビー Research Memo(6):モバイルインフラ分野は技術力や実績から一定の需要を期待
[14/09/29]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■事業の詳細と足元の状況
(3)モバイルインフラ
モバイルインフラ分野は、携帯基地局における通信用デバイス向けのソフトウェア開発が主体である。業績は携帯電話事業者の設備投資動向に左右される傾向にある。携帯基地局の整備はLTE向け投資が一段落したため、今後は縮小方向になることが懸念されたものの、2013年12月期に独立行政法人情報通信研究機構(NICT)から受注金額1,856百万円の大型案件を獲得した。モバイルインフラ分野は、技術・市場は一旦のピークアウトを迎えた状況だが、研究開発自体は継続しており、技術力や過去の実績からアイ・エス・ビー<9702>には今後も一定の需要があると期待される。
2014年12月期の第2四半期の売上高は1.982百万円(前年同期比73.6%増)と大きく伸長した。これはNICTからの大型受注分の工事進行基準売上高に加えて、関連する機器納入を含む一過性の受注が新たに上乗せとなったためだ。下期はこうした一時的な特需が消滅するため、上期比対比では減収と予想しているが、通期では3,366百万円(前期比56.7%増)と予想している。従来の通期予想は2,672百万円だったが大きく上方修正された。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<FA>