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ボルテージ Research Memo(11):2014年6月期は売上・利益すべての項目で計画を上振れ

注目トピックス 日本株

■財務分析と業績見通し

(2)2014年6月期決算

2014年6月期は売上高10,082百万円(前期比10.9%増)、営業利益616百万円(同108.7%増)、経常利益646百万円(同88.1%増)、当期純利益291百万円(同107.0%増)となった。計画との対比では、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも上振れての着地となった。

売上高では、恋愛ドラマアプリとサスペンスアプリが共に計画を上回って推移した。他方、費用については生産性向上が貢献して制作費が会社計画比で抑制された。ボルテージ<3639>は「ビッグバン」と呼ぶ制作・システム開発の人員の大幅増加を行ったが、販管費の伸びを抑制してビッグバンによる労務費増加を吸収し、営業利益率の改善につなげた。販管費のなかでは広告宣伝費の減少が効いたが、これは同社がOS系シフトを進めるのに合わせて、キャリア公式プラットフォームとソーシャル専業プラットフォーム向けの広告費を削減したためである。

主要な経営指標の面では、2014年6月単月のOS系プラットフォームでの売上構成比が44%に達し、1年前に比べて構成比が倍増した。また、男性ユーザー取り込みのキーコンテンツであるサスペンスアプリも好調で、2014年4月にローンチした「新・生存率100%! 地下鉄からの脱出」の累計ダウンロード数が9月までで200万を達成し、会社計画を上回って推移した。海外向けタイトル売上高は700百万円を超えた模様で、2013年6月期は、300百万円規模であったので、2倍以上の伸びとなった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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