THEグローバル社 Research Memo(6):自己資本比率20%を基準に財務レバレッジを効かせた事業運営
[14/10/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■財務状況
2014年6月末の総資産は、前期末比1,552百万円増加の26,131百万円となった。収益拡大に伴い現預金が前期末比1,315百万円増加したほか、マンション事業や戸建事業拡大に伴い、販売・仕掛販売用不動産が同1,774百万円増加した。なお、販売用不動産のうち、760百万円は今期に売却予定の収益不動産(従来は固定資産に計上)の計上によるものとなっている。
一方、負債合計は前期末比687百万円増加の20,270百万円となった。有利子負債が同889百万円増加したことによる。また、純資産は利益剰余金の増加に伴い、同864百万円増加の5,861百万円となった。
経営指標で見ると、流動比率で152.7%、自己資本比率で22.1%、D/Eレシオで271.3%と安全性指標においては、いずれも業界平均をやや下回る水準となっている。新興不動産デベロッパーとして、超低金利下において財務レバレッジを効かせながら事業規模を拡大していることがうかがえる。
THEグローバル社<3271>では自己資本比率を重視した経営を行っており、20%以上を1つの基準としている。また、収益性に関しては売上高経常利益率で10%を目標としている。財務面では当面、超低金利下が続くなかで財務レバレッジを効かせた事業運営を続けていくものとみられるが、金利上昇局面において有利子負債の水準の高さが経営を圧迫するリスクがある点については留意しておく必要があろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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