ソフトバンテク Research Memo(3):3つのサービス区分それぞれに成長が期待される分野が存在
[14/10/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■構造改革の進展状況
(2)成長が期待される事業
次に、構造改革に伴って今後成長が期待される具体的な事業領域についてまとめた。まずは、投資家が事業構造改革の進捗をより理解できるよう、2015年3月期の事業内容の区分の変更について述べる。その内容は以下のとおりである。
これまでソフトバンク・テクノロジー<4726>の事業はEC関連のサービスを行う「イービジネスサービス事業」と、システムインテグレーションやクラウドサービスを行う「ソリューション事業」の2つに区分されていた。しかし、これら2つのセグメントを結合し「ICTサービス事業」と単一セグメントとし、主要なサービスの構成として「デジタルマーケティング」「プラットフォームソリューション」「システムインテグレーション」3つのサービス区分を設定している。
デジタルマーケティングは、ウェブサイトの運営管理、フォントサービス、ウェブサイトのアクセスログ解析ツールや付随するコンサルティングサービス等で構成される。
プラットフォームソリューションは、従来のソリューション事業のうちサーバ・ストレージ、ネットワークなど、法人企業のIT基盤の構築や付随する運用・保守サービスの提供とサーバ証明書や端末認証サービス、脆弱性診断サービス等のセキュリティ関連のビジネスからなる。
システムインテグレーションは、ソリューション事業で手掛けていた企業の情報システム開発及び、マイクロソフト製品と自社サービスとを組み合わせて企業のICT基盤をクラウドサービス環境へ移行を支援するサービスで構成される。
さらに、事業構造改革により特に成長が期待される分野が、3つの新しいサービス区分それぞれに存在している。デジタルマーケティングでは、今後中長期的に大きく伸びると言われるビッグデータ市場で活躍するために必要なサービスを揃える「データアナリティクス」、プラットフォームソリューションでは、今後インターネットに繋がる端末が急増することで必要性が高まると見られているセキュリティ分野の商材やサービスを扱う「セキュリティソリューション」、システムインテグレーションでは、企業のクラウド環境への設備投資が本格化しつつある中で成長性が期待できる「マイクロソフトソリューション」がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
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