ナガイレーベン Research Memo(9):目標配当性向50%と自社株式取得で株主還元・資本効率維持
[14/10/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■株主還元策
ナガイレーベン<7447>の自己資本比率は88.6%(2014年8月期)に達しており、財務状況は安定している。さらに、同社の業態から考えると利益が急速に悪化する可能性は低く、収益の安定が続くと見込まれる。この結果、社外への配分(主に配当金)が少ないと毎年留保された利益が自己資本に積み上がっていくことになるため、ROE(自己資本当期純利益率)が低下していく、つまり資本効率が低下することになる。
これに対して同社では、安定配当を行う方針を示しており、配当性向50%(単体ベース)を目標に掲げているが、この配当性向50%という水準は多くの上場企業の中でも高いほうである。また、自己株式の取得も臨機応変に行い、リーマンショック直後2年にわたって総還元性向は、100%以上とするなど、株主還元や資本効率維持に対しての意識は高く、この点も大いに評価してよいだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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