インテリックス Research Memo(11):収益回復と公募増資により財務体質は業界平均水準までに改善
[14/11/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■財務状況と株主還元策
(1)財務状況について
2014年8月末の財務状況は表のとおりで、総資産残高は前期末比776百万円減少の19,187百万円となった。主な増減要因としては、現預金が前期末比で681百万円減少したが、これは有利子負債の返済(▲315百万円)と未払法人税の支払い(▲358百万円)が主因となっている。その他の項目に関しては、大きな変化は見られなかった。
経営指標を見ると、2013年5月期以降の収益回復と2014年2月に実施した公募増資により、財務体質は大きく改善している。自己資本比率は2012年5月期の28.2%から着実に上昇し、8月末には40.8%へと上昇した。また、有利子負債の減少により、D/Eレシオも126.6%と着実に改善が進んでいる。上場不動産企業の平均を見ると流動比率が202%、自己資本比率が34%、D/Eレシオが136%となっており、財務体質ではほぼ業界平均水準まで回復したと言えよう。
なお、インテリックス<8940>では資金調達のための環境が改善したことから、今後は収益が見込める物件であれば、借入金を増やしながら積極的に取得を進めていく方針を示している。このため第2四半期以降は総資産が拡大していく傾向となりそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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