注目銘柄ダイジェスト(前場):マツダ、東レ、ぐるなびなど
[14/11/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
マツダ<7261>:2953円(前日比+72.5円)
3日続伸で連日の年初来高値更新。円安メリットの代表銘柄として注目度の高まる状況となっている。日銀総裁会見なども受けて、為替市場では円売り・ドル買いの動きが一段と強まる格好に。1ドル=118円台、07年8月以来の水準まで円安が進んでいる。また、同社は欧州売上比率も高い状況だが、対ユーロでの円安も急速に進んでおり、今後の収益インパクトが期待される形にも。本日は円安メリットの大きいとされる自動車株が総じて買い優勢となっている。
東レ<3402>:924円(同+50.2円)
大幅反発で年初来高値更新。2007年以来の900円台に突入している。トヨタ<7203>の燃料電池車「MIRAI」に炭素繊維が採用されたと発表。自動車の構造部品で、炭素繊維樹脂シートが量産車に使われるのは業界で初めてのもようだ。車体の軽量化が必要な燃料電池車の普及に伴って、自動車での炭素繊維採用が拡大するとの期待にもつながる状況へ。先にはボーイングからの大量受注も伝わっているが、一段の支援材料となってきている。
ぐるなび<2440>:1690円(同+174円)
急伸。アメリカの旅行サイト運営会社「トリップアドバイザー」と提携することで合意と報じられており、買い材料視される展開になっているようだ。訪日外国人客の増加傾向が続く中、シナジー効果が期待できるといった見方が優勢に。自己株式の取得終了で足元は利食い売りが優勢となっていたなか、押し目買いの動きが強まる展開に。
日本製鋼所<5631>:418円(同-11円)
軟調は軟調。SMBC日興証券では投資判断「3」を継続で、目標株価を350円から330円にまで引き下げている。今期営業利益は82億円から75億円に、来期は96億円から88億円に下方修正。電力・原子力事業の受注環境は来期まで厳しく、受注回復は17年3月期以降と予想しているようだ。圧力容器の上流工程の稼働は低い水準が継続、依然として減損リスクも存在すると考えているもよう。
日本エンタープライズ<4829>:560円(同+80円)
ストップ高。子会社のHighLabが、ゲームアプリ『ひっぱれ!ネコPing プラネット』(iOS 版)をApp Storeで配信開始と発表している。先行配信中の『ひっぱれ!ネコPing プラネット』(Android 版)では既に累計ダウンロード数40万を超えており、無料ランキングの上位となっている。また、コンピュータ理工学を専門とする会津大学発のベンチャー企業である会津ラボの子会社化も発表、今後のアプリ開発力の高まりなども期待される状況に。
モジュレ<3043>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。資本効率の向上などを目的に12万株、1億円を上限に自己株式取得を実施すると発表している。取得方法については自己株式立会外買付取引(ToSTNet-3)を利用する予定で、取得期間は11月20日から28日まで。発行済株式総数(自己株式除く)の8.8%に相当する規模となり、好材料視した買いが膨らんでいる。
ユーグレナ<2931>:1530円(同+102円)
続伸。ユーグレナ(ミドリムシ)を原料とする航空機燃料の生産設備について、15年9月期中にも着工することを明らかにしたと一部専門紙が報じている。投資額は43億円弱で、18年に技術を確立、20年に実用化する計画としている。また、この投資枠とは別に量産設備を建設するとも。株価は12日に一時1600円を付けたのち調整していたが、本日は報道を材料視した買いが優勢となっている。
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