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ソルクシーズ Research Memo(1):ソフトウェア開発の需要は金融業界向けを中心に旺盛

注目トピックス 日本株

ソルクシーズ<4284>はソフトウェア開発事業とデジタルサイネージ事業を展開する。ソフトウェア開発では金融業界向けの割合が高く、単独売上高の6割強を占める。既存事業の強化に加えて、収益の安定性を高めるため、ストック型ビジネスの展開に注力しており、中期的にストック型ビジネスの利益構成比を50%まで引き上げていくことを目標としている。

10月31日付で発表された2014年12月期第3四半期累計(2014年1月-9月期)の連結業績は、売上高が前年同期比10.3%増の7,682百万円、営業利益が同70.7%増の393百万円と2ケタの増収増益となった。第3四半期もソフトウェア開発の需要は金融業界向けを中心に旺盛で、生産能力はフル稼働の状況が続いている。また、子会社で展開する自動車業界向けの組込み系コンサルティング業務や製造業向けシステム開発業務も好調に推移した。

2014年12月期の業績は、売上高が前期比11.4%増の10,760百万円、営業利益が同78.5%増の640百万円と期初計画を据え置いている。ソフトウェア開発の市場環境は、金融業界向けの投資が活発化しているほか、マイナンバー制度の導入も控えていることから、当面は旺盛な需要が続く見通しで、人的能力の増強が進めば2015年に向けて一段の成長が期待される。このため、同社では中途採用の増員やニアショアでの外注先開拓などを積極的に進め、今後の需要拡大に対応していく方針としている。

今後の注力分野であるストック型ビジネスでは、収益化に向けた取り組みが着実に進んでいる。センサーによる見守りシステム「いまイルモ」は、介護用品レンタル事業者などを介した代理店販売に加えて、今後は広範な販売ネットワークを持つ大手企業と提携し、拡販体制を整えていく方針だ。また、子会社で展開している学習塾用「eラーニングシステム」も、全国展開する個別指導学習塾向けへの採用が2015年以降に見込まれている。企業向けクラウドサービスも、機能の拡充を図りながら順調に契約数を伸ばしている。これらストック型ビジネスが収益貢献し始めれば、業績の安定性が向上するとともに、成長性の期待も一段と高まることが予想される。

■Check Point
・金融業界向けを中心にソフトウェア開発事業は好調に推移
・通期は増収増益見通し、市場環境は引き続き良好
・「いまイルモ」は代理店開拓と販路拡大のための取り組みを推進

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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