注目銘柄ダイジェスト(前場):ヤクルト、帝人、マーベラスなど
[14/11/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ヤクルト<2267>:6330円(前日比-370円)
急落。仏ダノンが保有する同社株20%の売却を検討と報じられている。戦略提携契約の解消に伴い、将来的な保有株売却の可能性は指摘されていたが、一方では買い増し思惑などもあったとみられ、今後の需給悪化懸念を意識する動きが優勢に。仮に市場売却であれば、インパクトは強いといった見方。自社株買いでの対応などに対する期待は高まりにくいようだ。
帝人<3401>:311円(同-15円)
急反落。CB400億円の発行を発表、設備投資や研究開発投資、キョーリンHD<4569>の追加取得などに充てられるもよう。転換価額は417円、前日終値比では27.91%のアップ率となる。潜在株式数の比率は9.82%となる。希薄化の実現には一定の制限などもあるが、足元の株価は高値圏にあり、潜在的な希薄化をマイナス視する動きが先行する格好に。
マーベラス<7844>:1575円(同+165円)
急伸。アップルのゲームアプリランキングにおいて、「ログレス」がトップセールスの第2位となっているほか、リリース直後の「NBA」は無料ランキングのトップになっている。12月にはディズニーキャラ活用の新作ゲームも投入される予定となっており、相次ぐ大ヒットへの期待感が高まる展開になっているようだ。
アインファーマシーズ<9627>:3350円(同+402円)
大幅高で年初来高値更新。前日に上半期の決算を発表、上振れ着地を評価する動きが優勢となっている。営業利益は42.3億円で前年同期比15.6%減益、従来予想の35.9億円を上回った。第1四半期決算が低調であったことから、ストレートに上振れ決算を評価する流れに。野村では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を2950円から3800円に引き上げ。医薬品卸との価格交渉の難航による採算悪化、調剤報酬改定の影響などといったリスク要因を克服することができたと評している。
日信工業<7230>:1782円(同-82円)
急反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ格下げしており、売り材料視される格好のようだ。目標株価は2300円から2000円に引き下げている。国内需要の牽引役となる回生協調ブレーキシステムだが、制御プログラムの不具合によるリコールから販売ペースは低下傾向としている。好採算のため収益へのマイナスインパクトは小さくないと指摘、業績下方修正の一因ともしているようだ。
エニグモ<3665>:1185円(同+157円)
続伸。野村がレーティング「Buy」、目標株価1400円でカバレッジを開始している。同社のビジネスモデルを、国内で唯一無二と言える「グローバル規模の衣料オムニチャネルサービス事業」と評価。15年1月期から17年1月期までの平均営業増益率は32%に上ると予想しており、現在株価は割安と指摘している。株価は足元で調整していたが、本日は野村のカバレッジ開始が材料視され買いが先行。
サイバダイン<7779>:3325円(同-185円)
反落。海外での新株及び転換社債型新株予約権付社債の発行による資金調達を発表しており、希薄化懸念から売りが先行している。700万株の新株発行で約210億円、転換社債型新株予約権付社債の発行で約200億円の調達を見込んでいる。今後3年程度で、グローバル展開へ向けた国内外拠点の基盤整備に100億円、医療・介護福祉ロボットや医療機器の生産拡充に50億円、革新的な医療機器や医療技術等のサイバニクス国際先進医療開発拠点の整備に200億円を充当する予定としている。
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