注目銘柄ダイジェスト(前場):JAL、国際帝石、日本コンベヤなど
[14/11/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
JAL<9201>:3520円(前日比+205円)
年初来高値を更新。原油市況が大幅安となっており、原油安メリット銘柄として買いが先行する流れとなっている。ANA<9202>にも強い動きが目立つ。バークレイズでは目標株価を3350円から4200円にまで引き上げ、円安デメリットよりも原油安メリットの方が大きいと指摘しているようだ。また、モルガン・スタンレー(MS)でも目標株価を3500円から3900円に引き上げている。スカイマーク<9204>との共同運航申請先送り報道も、国土交通省との関係悪化を避けられる意味でポジティブ視へ。
川崎汽船<9107>:307円(同+16円)
年初来高値を更新。海運セクターにも原油安を買い材料視する動きが優勢。また、アナリストの評価も高まる方向になっている。同社に関しては、JPモルガン(JPM)が目標株価を270円から335円に引き上げ、バークレイズでも目標株価を290円から360円に引き上げている。円安やバンカー価格の下落、海運市況の底打ちなどを背景に、業績予想を上方修正しているようだ。
国際帝石<1605>:1282円(同-69円)
大幅に3日続落。原油市況との連動性が高い銘柄として、原油市況の下落が売り材料につながっている。OPECでは減産合意とならず、生産目標の据え置きを決定しており、NY原油先物は前日比6%超の下落、4年ぶりの安値水準となっている。同社のほか、石油資源<1662>やプラント各社なども原油安デメリット銘柄として売りが先行する展開に。
日本コンベヤ<6375>:273円(同+34円)
急伸。JR東海<9022>ではリニアの建設工事に来月17日着工すると発表しており、これをきっかけに、リニア関連の低位材料株としてあらためて期待感が高まる展開になっているようだ。また、鹿島<1812>と共同で高低差100メートルまで対応できるコンベヤーシステムを開発したと発表していることも、買い手掛かり材料とされているもよう。
JX<5020>:442.4円(同-9.8円)
さえない。石油セクターも原油安がネガティブに働く展開となっている。業種別騰落では鉱業とともにマイナスサイドに。また、シティでは投資判断を「1」から「2」へ格下げしている。ここ数年、利益で市場の期待値を下回っており、将来の利益拡大による増配を信じさせるのは難しいと指摘。利益/投資/還元のバランス再構築、株主還元へのコミットメント明確化、過去を踏まえての精製利益のレビューといった「変化」がなければ株価上昇はないとの判断。
Fベンチャー<8462>:209円(同+18円)
続伸。「こうべしんきん地域再興ファンド投資事業有限責任組合」を新たに設立すると発表したことが材料視され、地方創生関連銘柄として改めて注目される格好となっている。同ファンドは主に神戸市内の未上場企業の株式などへ投資するという。ファンド総額は5000万円。
毎コムネット<8908>:856円(同+146円)
急伸。上期(6-11月)業績予想を上方修正している。営業利益見通しを従来の3.17億円から5.50億円へと引き上げた。不動産ソリューション事業及び学生生活ソリューション事業の売上が順調に推移したほか、不動産デベロップメント部門において下期に計画していた販売用不動産の売却が前倒しとなった。また、各セグメントで販管費が計画を下回ることも寄与した。従来の減益予想から一転、増益見通しとなり、好感した買いが優勢に。
Iスペース<2122>:1170円(同+115円)
一時ストップ高。インドネシア子会社のPT. INTERSPACE INDONESIAが、インドネシア大手ポータルサイト「detik.com」を運営するPT. Agranet Multicitra Siberkom社と業務提携すると発表している。「detik.com」内で運営している「BlogDetik」のネットワークに対し、アフィリエイトサービス「ACCESSTRADE」を独占提供する。「detik.com」はインドネシア国内のオンラインメディアで広告収入の30%以上のシェアを持つとされている。
DWTI<4576>:1352円(同+90円)
大幅反発。シグナル伝達阻害剤開発プロジェクトで開発中の化合物に関する物質及び用途特許が米国で成立したと発表している。この化合物には緑内障治療剤「H-1129」バックアップ化合物が含まれ、これまでの研究開発活動から強い眼圧下降作用を有すると考えられている。この化合物の主要な特許を米国で確保できることになり、新たな緑内障治療剤の開発が期待できるという。
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