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博展Research Memo(1):新規事業の基幹事業への育成は順調に進捗

注目トピックス 日本株

博展<2173>は、展示会や販促イベントの企画・運営など、人と人とが出会う場(空間)におけるマーケティング支援を主力としている。新規事業として、セミナーやコンファレンスの開催支援、店舗・ショールーム等の企画・施工、ITを駆使したデジタルマーケティング支援など、顧客ニーズの高い分野にも注力。顧客との直接取引を主体としたワンストップソリューションによる差別化を図っており、リピート顧客に支えられた高い指名受注率を特徴としている。

同社は2017年3月期を最終年度とする中期経営計画を推進している。同社独自のコンセプトである「Experienceマーケティング(経験価値提供マーケティング)」の提供を通じて他社との差別化を一層強化するとともに、新たな市場を創出することで成長を加速する方針である。顧客との長期的な関係構築を前提としたマーケティング・パートナーへと進化を図っていく中期ビジョンのもと、新規事業やグローバル展開が同社の成長をけん引する計画となっており、2017年3月期は売上高9,000百万円(3年間の平均年成長率17.0%)、営業利益475百万円(同20.4%)の2ケタ成長を目指している。

2015年3月期第2四半期(4月-9月)の業績は、売上高が前年同期比6.3%増の2,891百万円、営業利益は同40.5%減の79百万円と増収ながら減益となった。主力のイベント展示会事業がほぼ横ばいに推移する一方、注力する新規事業(コンファレンス&コンベンションサービス、商環境サービス、デジタルマーケティングサービス)がそれぞれ順調に拡大した。一方、利益面では、新規事業拡大に伴う外注原価率の上昇に加えて、成長力確保のための人件費の拡大など、先行投資的な費用増加により減益となった。しかしながら、新規事業を次世代の基幹事業に育成する戦略は順調に進捗していると言えよう。

同社は、2015年3月期の業績予想を据え置いており、売上高は前期比16.0%増の6,500百万円、営業利益は同21.1%増の330百万円と増収増益を見込んでいる。上期に引き続き、新規事業の伸びが同社の業績をけん引する見通しである。

Check Point
・直接取引を主体としたワンストップソリューションに特徴
・通期は主力事業の着実な伸びと新規事業の成長で増収増益を見込む
・2020年に向けた企業の宣伝広告活動やイベント市場の活性化に期待

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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