注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、ファーストリテ、大塚HDなど
[14/12/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
トヨタ<7203>:7624円(前日比+97円)
しっかりで年初来高値を更新。為替市場での円安進行、11月の米国自動車販売の好調などを好材料視する動きが先行している。全体での米国自動車販売は前年同月比4.6%増、市場コンセンサスを上回る伸びとなり、11月としては13年ぶりの高水準となったもよう。同社は同3%増と順調、2.1%増程度であったコンセンサスを上回る格好になっている。1-3月は国内で2万台減産、今年度の国内生産計画は未達になる見通しとされているが、主力市場の好調を受けて、弱材料視する動きは限定的のもよう。
ファーストリテ<9983>:44310円(同+1055円)
買い先行。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比1.9%増となり、4ヶ月連続でのプラスとなっている。客数が5.7%減となった一方、客単価が8.0%増となった。2ケタ成長への期待もあっただけに、想定よりも伸び悩みといった見方が強いようだ。ただ、ハードルが比較的高い月であったほか、高気温の影響も強かったという見方もあり、全体相場の上昇に連れ高する流れが優勢に。
大塚HD<4578>:3675.5円(同-189円)
売り先行。米ベンチャーのアバニア社を買収すると発表している。買収額は約4200億円のもよう。世界的にも大型の認知症関連薬は少なく、同関連薬分野の積極化に伴う大幅な業容変化に対する期待感は強まりやすいものの、まずは買収資金が高いとの見方が先行する形になっているもよう。また、収益寄与には時間がかかるため、エビリファイ特許切れ以降の短期業績の落ち込みをカバーするには至らないといった見方も。
タダノ<6395>:1640円(同-45円)
軟調。特に材料は観測されていないものの、原油市況下落の影響なども強まっているものと観測される。原油市況下落を受けて、シェールガス開発需要が低下するとの見方から、シェールガス採掘用重機などを手掛け、シェールガス関連の一角と位置づけられる同社にもネガティブな見方が波及しているようだ。
倉元<5216>:168円(同+6円)
買い優勢。目立った材料は観測されていないものの強い動きが見られる。9月中旬からの下落分を取り戻した格好に。日足の一目均衡表では、雲を上抜けたことで上へのバイアスが強まりやすい形状。足元出来高が増加していることから、上値抵抗ラインとなっている26週線クリアを意識へ。
モブキャスト<3664>:1020円(同+31円)
上昇。出来高はさほど膨らんでいないものの今週強い動きが見られる。10月27日以来となる1000円台を回復した後も上げ幅をじりじりと広げる格好に。日足の一目均衡表では、雲上限を上放れている。遅行スパンが実線をクリアしていることから上へのバイアスが強まる展開を想定。10月6日に残した上ヒゲ吸収を意識へ。
日本通信<9424>:692円(同+28円)
強い動き。1日にダイワボウ情報システムと法人向け通信サービスの協業を発表したことをきっかけに商いを伴う反発となっている。昨日残した上ヒゲ吸収を試す展開に。日足の一目均衡表の雲上限をクリアしていることから、一段高を期待した短期資金が入りやすいとの見方も。
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