注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、三菱化工機、H.I.S.など
[14/12/08]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
トヨタ<7203>:7841円(前日比+99円)
買い先行で年初来高値更新。米雇用統計の上振れを受けて、為替市場ではドル高円安が一段と進行、円安メリットの強い自動車株にはさらに関心が高まる展開になっているようだ。また、クレディ・スイス(CS)では投資判断「アウトパフォーム」を継続で、目標株価を7550円から9250円まで引き上げ。来期以降は本格的な成長局面に移行と評価しているようだ。なお、先週末の報道にあるように、燃料電池車への展開力のスピードアップなども評価対象に。
三菱化工機<6331>:490円(同+26円)
買い優勢。トヨタ<7203>が燃料電池車の年産能力を2015年末に現在の3倍程度に引き上げると報じられている。燃料電池車の普及が早まるとの期待から、関連銘柄への関心も再燃する格好に。関連の材料株では最も市場の注目が集まりやすい同社は、短期資金の物色の矛先が向かっているもようだ。オーバル<7727>や岩谷産業<8088>なども上昇が目立っている。
H.I.S.<9603>:3130円(同+220円)
急伸。先週末に前10月期の決算を発表。営業利益は159億円で前期比34%増益、従来予想の157億円をやや上回る着地となった。また、今期見通しは194億円で同22%増益、ほぼ市場コンセンサス水準となっている。旅行事業やテーマパーク事業がけん引役のもよう。モルガン・スタンレー(MS)では、空運業界の割安成長株として買い推奨の投資判断を継続している。
アルプス電気<6770>:2470円(同-58円)
さえない。みずほ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げしている。株価上昇で目標株価に接近していること、テクニカル指標にやや過熱感がみられること、全体的な動きとまでは判断できないが足元でスマホ関連分野の減速を示す動きが一部みられることなどを格下げの背景としている。なお、みずほ証券ではTDK<6762>の投資判断も「中立」に格下げしている。
前田建設工業<1824>:924円(同+44円)
しっかり。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も933円から1050円に引き上げている。採算を重視した受注スタンスの浸透で建設業界は中期的な業績の改善が予想されるほか、同社に関しては、リニア中央新幹線の工事が2015年には発注が本格化すると見られること、空港や有料道路などコンセッションの主要案件が2015年以降に受託者が決定する可能性など注目テーマも豊富であると指摘している。
DDS<3782>:715円(同+100円)
ストップ高。米セキュリティ標準化団体FIDOの中核企業であるノックノックラブズ(NNL)社との間でセキュリティ事業に関する資本・業務提携を実施と発表したことが材料視されている。NNL社はシステムおよび構築サービスを各国の行政機関、通信事業者、金融機関などに対する販売を手掛ける。今後NNL社が開発するソフトウェアの日本での販売を手掛けることで、来期以降の業績寄与に関心が高まってる。
UNITED<2497>:2004円(同+361円)
大幅高。主力のスマホアプリ『CocoPPa(ココッパ)』が2日に累計3200万ダウンロードを突破と発表したことが好感されている。Android OS版のダウンロードペースが再加速し11月は月間最多を記録したとのこと。なお、4日に開始したユーザー参加型アイドル応援アプリ『CHEERZ』は、一部ユーザーが高い関心を示しているもよう。
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