ステップ Research Memo(8):15/9期も新規開校を継続し教師の増員も推進
[14/12/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(3)2015年9月期の業績見通し
2015年9月期の業績は、売上高が前期比4.0%増の9,471百万円、営業利益が同2.5%増の2,253百万円、経常利益が同2.7%増の2,280百万円、当期純利益が同5.3%増の1,427百万円となる見通し。
学習塾を取り巻く市場環境は、少子化の流れが続くなかで、生徒獲得競争も激しさを増しており、厳しい状況が続くことに変わりない。こうした環境下でも、ステップ<9795>は生徒数の伸びを前期比3〜4%増と見込んでいる。校舎数の拡大に加えて、前述したように県内公立進学校における高い合格実績、質の高い授業力や的確な進学指導力などが、生徒やその保護者の口コミを通じて、広がっていくとみているためだ。また、9月末時点での学年別生徒数の伸び率を見ると、中学生、高校生ともに単価の高い3年生の増加率が高くなっており、平均単価のアップにつながるものとみられる。
当期における新規開校の校舎数は4〜5校を予定している。このうち既に小中学生部門で1校(大倉山東・横浜市)、高校生部門で2校(戸塚とセンター南・横浜市)の来春開校が確定している。高校生部門の2校については既に小中学生部門を開校している自社ビル内での開校となるため、設備投資費用は少額となる。
校舎数の拡大に伴い教師の増員も進めていく予定で、来春は約30名の新卒採用のほか、中途採用で15名程度と前期並みの増員を見込んでいる。また、公立進学校トップ19校のうち、2015年春の合格者ランキングでは新たに1〜2校でトップを奪取する見通しであり、今後5年程度かけてトップ19校の大半で合格者数1位を取ることを目指していく。
なお、先日オリコンから発表された顧客満足度調査では、高校受験向け学習塾(首都圏、集団塾部門)において、総合ランキング1位に評価された(調査対象は現役学生の保護者)。各項目別で見ても、10項目中8項目で1位となっており、生徒保護者からの評価が高いことが裏付けられた格好となっている。特に、成績向上・結果の項目では2位に5点以上の大差をつけており、同社の授業の質の高さがうかがえる結果となっており、神奈川県内でのブランド力は着実に向上していると言える。
その他、今期の強化ポイントとしては、2014年春以降に小5・小6生対象にHi-STEP校で導入した「Kクラス」の「ハイブリット授業」が挙げられる。同コースでは従来の科目の枠を取り払い、文系(国語+社会)と理系(算数+理科)の2コースに分けて授業を行う。学習に対するモチベーションを向上させ、かつ思考力を養成することを目的とした授業内容となっている。具体的には、文系コースで国語に日本や世界の地理、歴史など社会科的な要素、さらに教養的な要素を取り入れたカリキュラムとなり、パワーポイントでの映像やクイズ形式での出題など創意工夫を凝らした授業内容となる。また、理系コースでは算数のカリキュラムに理科の実験も取り入れながら、観察力や推理力、思考力を養成していく。
「ハイブリッド授業」に関しては、受講した生徒の学習成績が向上するなど、その効果が表れてきており、将来的には公立中高一貫校の合格者数の増加が期待される。「楽しく学びながら、学力も向上する」同社特有の授業として、今後の生徒獲得に寄与するカリキュラムとして注目されよう。
また、高校生部門では学校生活の充実と大学受験を両立させながら、現役合格という目標を達成するため、質の高い学習指導とカリキュラムの充実をすすめ、国公立大学や、早慶、MARCHなど難関私立大学への合格者数実績の積み上げを目指していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<FA>
(3)2015年9月期の業績見通し
2015年9月期の業績は、売上高が前期比4.0%増の9,471百万円、営業利益が同2.5%増の2,253百万円、経常利益が同2.7%増の2,280百万円、当期純利益が同5.3%増の1,427百万円となる見通し。
学習塾を取り巻く市場環境は、少子化の流れが続くなかで、生徒獲得競争も激しさを増しており、厳しい状況が続くことに変わりない。こうした環境下でも、ステップ<9795>は生徒数の伸びを前期比3〜4%増と見込んでいる。校舎数の拡大に加えて、前述したように県内公立進学校における高い合格実績、質の高い授業力や的確な進学指導力などが、生徒やその保護者の口コミを通じて、広がっていくとみているためだ。また、9月末時点での学年別生徒数の伸び率を見ると、中学生、高校生ともに単価の高い3年生の増加率が高くなっており、平均単価のアップにつながるものとみられる。
当期における新規開校の校舎数は4〜5校を予定している。このうち既に小中学生部門で1校(大倉山東・横浜市)、高校生部門で2校(戸塚とセンター南・横浜市)の来春開校が確定している。高校生部門の2校については既に小中学生部門を開校している自社ビル内での開校となるため、設備投資費用は少額となる。
校舎数の拡大に伴い教師の増員も進めていく予定で、来春は約30名の新卒採用のほか、中途採用で15名程度と前期並みの増員を見込んでいる。また、公立進学校トップ19校のうち、2015年春の合格者ランキングでは新たに1〜2校でトップを奪取する見通しであり、今後5年程度かけてトップ19校の大半で合格者数1位を取ることを目指していく。
なお、先日オリコンから発表された顧客満足度調査では、高校受験向け学習塾(首都圏、集団塾部門)において、総合ランキング1位に評価された(調査対象は現役学生の保護者)。各項目別で見ても、10項目中8項目で1位となっており、生徒保護者からの評価が高いことが裏付けられた格好となっている。特に、成績向上・結果の項目では2位に5点以上の大差をつけており、同社の授業の質の高さがうかがえる結果となっており、神奈川県内でのブランド力は着実に向上していると言える。
その他、今期の強化ポイントとしては、2014年春以降に小5・小6生対象にHi-STEP校で導入した「Kクラス」の「ハイブリット授業」が挙げられる。同コースでは従来の科目の枠を取り払い、文系(国語+社会)と理系(算数+理科)の2コースに分けて授業を行う。学習に対するモチベーションを向上させ、かつ思考力を養成することを目的とした授業内容となっている。具体的には、文系コースで国語に日本や世界の地理、歴史など社会科的な要素、さらに教養的な要素を取り入れたカリキュラムとなり、パワーポイントでの映像やクイズ形式での出題など創意工夫を凝らした授業内容となる。また、理系コースでは算数のカリキュラムに理科の実験も取り入れながら、観察力や推理力、思考力を養成していく。
「ハイブリッド授業」に関しては、受講した生徒の学習成績が向上するなど、その効果が表れてきており、将来的には公立中高一貫校の合格者数の増加が期待される。「楽しく学びながら、学力も向上する」同社特有の授業として、今後の生徒獲得に寄与するカリキュラムとして注目されよう。
また、高校生部門では学校生活の充実と大学受験を両立させながら、現役合格という目標を達成するため、質の高い学習指導とカリキュラムの充実をすすめ、国公立大学や、早慶、MARCHなど難関私立大学への合格者数実績の積み上げを目指していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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