EMシステムズ Research Memo(8):中計は開業医向けの拡大と調剤薬局向けのシェアアップを進める
[14/12/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略
(1)中期経営計画
EMシステムズ<4820>は2017年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を公表した。この戦略は開業医向け電子カルテの拡大と、調剤薬局向けレセプトコンピュータの更なるシェアアップを進めながら、最終年度の2017年3月期には売上高が2014年3月期比2,063百万円増の13,432百万円、経常利益は同292百万円増の2,576百万円を目指している。
コア事業の調剤システムは、2015年3月期で既存ユーザーのASPモデルへの自社リプレースがほぼ完了することから、中長期的には営業体制を他社リプレースに振り向けるほか、ASPモデルの長所でもある調剤店舗と本部機能の連携を前面に、調剤薬局への進出が加速しているドラッグストアを取り込む方針である。
加えて、コスモシステムズ買収で自社リプレースの対象ユーザーが2,600件増加したうえ、これまで手薄だった中四国や九州の代理店網を手中にするなど、競合他社に対するアドバンテージが増している。
他方、医科システムは買収したユニコンと連携した営業体制を強化し、年間1,000〜1,300件の新規ユーザー獲得を目指すうえ、M&Aによる営業力の強化も選択肢の1つに掲げている。
また、長期的には国が掲げる「どこでもMY病院」構想の具現化に向け、EHR(Electronic Health Record)やPHR(Personal Health Record)の実証事業にも取り組む方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 馬目 俊一郎)
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