ケネディクス Research Memo(13):ヘルスケアREITは中期的に200,000百万円程度まで規模拡大を図る
[14/12/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略
(2)今後の成長戦略
ケネディクス<4321>は成長戦略の柱として、a)REITの成長(対象資産及び規模)、b)投資リターンの追求、c)不動産関連サービス拡大、d)海外展開をあげている。
特にa)については、2015年に新たに商業施設REITとヘルスケアREITの2つのREITの上場を計画している。高齢化社会を迎えた日本では、ヘルスケア施設に対する需要は極めて高く、投資家の長期安定的な投資ニーズにも対応するものと期待されており、同社では早期に100,000百万円程度の規模拡大を目指す。また、商業施設REITについても、長年にわたって商業施設を運用してきたノウハウを活かし、中期的に200,000百万円程度まで規模拡大を図る方針である。
また、a)〜c)はこれまで同様、相互に連携しながら同社の競争力向上や価値創造に結び付くものであり、最終的には受託資産残高の伸びによって持続的な成長を目指していくものと考えられる。
一方、d)については将来の新たな成長ドライバーとして位置付けられるが、北米やアジアなどを中心に投資案件の調査に着手する方針のようである。なお、2014年11月には、子会社であるスペースデザインの海外展開を目的に、アセアン地域における新規事業として長期滞在型ホテル及びレジデンスの運営会社を設立することを決定した。将来的には不動産投資ファンド事業における海外展開の布石になるとも考えられ、今後の展開に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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