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プロネクサス Research Memo(1):上期業績は売上高、利益ともに期初計画を上振れ

注目トピックス 日本株
プロネクサス<7893>は、上場会社や金融商品運用会社の投資家向けディスクロージャーやIR資料作成実務等を支援する専門会社である。上場会社の約60%を顧客に持ち、専門性や正確性などが求められる分野で、高品質なサービス提供とコンサルティング力に加え、独自の開示業務支援システムを中核とした総合的なサービスを展開しており、証券市場の発展をバックヤードから支えてきた。

2015年3月期上期の業績は、売上高が前年同期比7.1%増の12,168百万円、営業利益が同2.7%減の2,056百万円と増収ながら減益となった。株式市場の回復を追い風として上場会社IR関連等や投資信託等の金融商品ディスクロージャー関連が大きく伸びた。一方、利益面では、新EDINET(エディネット)対応サービスに関連するコスト増加分が利益を圧迫したものの想定の範囲内。売上高、利益ともに期初計画を上回ったことから順調な進捗と言える。

同社は2015年3月期の業績予想について、期初予想を据え置いており、売上高が前期比0.6%増の20,000百万円、営業利益が同14.6%減の1,800百万円と増収減益を見込んでいる。上期実績と比べて売上高の伸び率が緩やかなのは、制度改正に伴う投資信託運用報告書の簡素化に加えて、外部環境の影響を受けやすい収益構造から保守的に見積もっていることが要因と見られる。一方、利益面では、上期に引き続き、新EDINET対応サービスに関連するコスト増を見込んでいる。

同社は中期的な成長戦略として、(1)既存ビジネスにおけるシェアアップとサービス領域の拡充、(2)新規マーケットの開拓と事業領域の拡大、(3)組織・体制強化の3点を掲げ、株式市場の変動や制度変更など、外部環境の変化に左右されにくい安定成長と収益構造の確立を目指している。

★Check Point

・下期は保守的、制度変更や新サービスコストを織り込む
・高い参入障壁とスイッチングコスト、安定的な事業基盤
・システムサービスに注力、開示から会計領域へ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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