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注目銘柄ダイジェスト(前場):昭和シェル、日立造船、中外製薬など

注目トピックス 日本株

昭和シェル<5002>:1281円(前日比+261円)
急伸。出光興産<5019>が同社の買収に向けて交渉に入ったと報じられている。来年度前半をメドにTOBを実施、子会社化を目指すとしている。先週末の時価総額約3800億円に対して、2-3割のプレミアムをつけた5000億円規模が買収総額になるもようとされている。買収プレミアムを期待する動きが先行へ。東燃ゼネラル<5012>やコスモ石油<5007>など他の石油株にも再編期待が波及の格好。業種別では石油株が上昇率トップに。

日立造船<7004>:775円(同+100円)
ストップ高。次世代二次電池として期待される「亜鉛空気電池」の円筒型二次電池を開発したと報じられている。2016年度末までに製品化の計画。エネルギー容量はリチウムイオン二次電池の約5倍となるもよう。引き続き、二次電池関連の材料には関心が高まりやすい状況にあり、短期資金の物色の矛先が向かってきている。

中外製薬<4519>:3030円(同-120円)
急反落。ロシュの発表した試験結果がマイナス材料視されている。ロシュは先週末に6%程度の株価下落となっている。大和では、乳がん治療剤カドサイラの有用性を検証したMARIANNE試験で、既存薬に対する優越性を示せなかったことはネガティブサプライズと指摘しているようだ。

シロキ工業<7243>:302円(同+49円)
一時ストップ高と急伸。アイシン精機<7259>と経営統合で基本合意と発表、トヨタグループにおける部品事業再編の一環となる。アイシン精機が株式交換で16年4月に同社を完全子会社化、同社にはドアフレームなど外装・機能部品を集約するようだ。株式交換比率は決定していないものの、買収プレミアムを期待する動きが先行する格好に。

免疫生物研究所<4570>:1005円(同-89円)
売り優勢も下げ渋る。今期業績見通しの下方修正を発表。今期営業損益は1000万円の黒字から1.7億円の赤字に引き下げている。自社製品であるEIA測定キット並びに抗体の製品販売が振るわず、予想を大きく下回る見込みとなったもよう。ただ、こうした状況を受けて、独占で行っていたタカラバイオ<4974>による国内の販売を非独占へ変更を決定。この内容が材料視されてか、株価は10月安値975円レベルで下げ止まる格好に。

いであ<9768>:1363円(同+107円)
大幅続伸。12月26日をもって東証2部への市場変更及び上場記念配当の実施を発表。今期期末配当金12.5円に記念配当2.5円を実施するとのこと。配当利回りは現在の値段で計算すると1%少しと決して高い配当利回りではないが、足元の株価は下げ基調が強まっていたことから株価反転の刺激材料として意識された様子。

アドベンチャー<6030>:3700円(同-280円)
下げ止まらず。18日の上場以降きつい下げが続いている。足元のIPO銘柄は初値形成後、二極化が鮮明となっており同社は下値模索の展開に。なお、運営する格安航空券予約サイト「skyticket」は、LCCの需要増加に伴い、中国の格安航空会社「春秋航空」の日本子会社である「春秋航空日本」と提携を発表。15年2月上旬より日本国内線の航空券の取り扱いを開始するとのことだが、影響は限定的となっている。

エナリス<6079>:469円(同+80円)
ストップ高。第三者調査委員会からの追加報告書の受領及びと代表取締役の交代を発表している。複数年にわたる会計処理疑義問題に対するけじめとの見方で、新しい社長にはグーグル日本法人元社長が就任するとのこと。市場では社長交代を受けて悪材料出尽くし感が先行している。上場来安値を更新していた株価はマドを伴う反発に。



<KO>

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