極洋 Research Memo(6):売上高と当期純利益は上方修正
[14/12/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(2)2015年3月期の業績予想
極洋<1301>は2015年3月期通期の業績を下表のように売上高208,000百万円(前期比2.8%増)、営業利益2,400百万円(同17.7%減)、経常利益2,700百万円(同9.6%減)、当期純利益3,500百万円(同17.9%増)と予想している。これらの予想数値は、2015年3月期第2四半期(2014年4月-9月)の結果に基づいて、当初予想に比べて売上高及び当期純利益は上方修正され、営業利益及び経常利益は下方修正された。
●全体としての施策
会社全体では以下のような施策を実行していく方針だ。
・ 市況や需給バランスを見据えた在庫管理の徹底:情報の共有化とグループの連携により環境変化への対応力を強化する。
・ 食品部門の収益力強化:グループの原料調達力を活かした商品開発と生産効率、販売力を充実させる。
・ 家庭用商品(シーマルシェブランドなど)の充実及び拡販:導入店舗数の拡大と商品力の強化を図る。
・ 同社グループ基幹工場として新工場建設計画の推進
・ 財務体質の強化:在庫回転日数の短縮、適正在庫水準の維持とキャッシュ・フローの改善を目指す。
●部門別の施策
各事業部門の主な施策として、以下のような方針を掲げている。
(水産商事)
・ 安心・安全かつ高品質な商品を安定的に供給する。
・ 付加価値商品の開発と販売ルートの開拓:消費者目線でユーザーのニーズにあった商品を開発していく。
・ 在庫管理の徹底と情報の共有化を図る。
・ 市況動向の変化に対して、適切な対応を取れる体制を強化する。
(冷凍食品)
・ 直系工場製品の販売を拡大する。
・ 生食・寿司種商材の提案力を強化する。
・ 商品開発とコスト競争力を一段と強化する:「だんどり上手」シリーズの販促強化、商品導入とリニューアルのスピードアップ、生産効率向上や主力商材の育成によるコスト抑制等を推進する。
・ 市販商品の拡販とシーマルシェブランドのPRを推進する。
(常温食品)
・ シーマルシェ商品などの高付加価値商品を積極的に市場投入する。
・ 品質管理を徹底し、商品力の強化を図る。
・ ツナ缶、サバ缶等の主力商品の安定供給と価格の適正化を推進する。
・ PB商品の有力取引先との取り組みを強化する。
(鰹・鮪)
・ 鮪赤身加工販売の利益体制を確立する。
・ 鮪脂物の販路を拡大し、在庫管理を徹底する。
・ 漁撈・養殖・加工・販売のシナジーを活かして事業拡大を図る。
・ 鮪養殖3社の協業を促進し、完全養殖の出荷体制を確立する。
(物流サービス)
・ 保管だけでなく配送のロジスティック機能の拡大と充実を図る。
・ 新設した城南島事業所を安定稼動させる。
・ スリム化した冷蔵運搬船事業による安定した利益を確保する。
●設備投資額と減価償却
上記のような施策を実行するために、2015年3月期は積極的な設備投資を行う計画だ。設備投資額は同社本体で17億円(内生産設備13億円、IT関連3億円、その他1億円)、関係会社で15億円(内生産設備9億円、漁撈・養殖設備4億円、その他2億円)、総額32億円が計画されている。
減価償却費は約15億円の見込み。加えて2013年末にスイスで発行した円貨建て新株予約権付社債によって調達した資金約30億円を今後の設備投資に充当する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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(2)2015年3月期の業績予想
極洋<1301>は2015年3月期通期の業績を下表のように売上高208,000百万円(前期比2.8%増)、営業利益2,400百万円(同17.7%減)、経常利益2,700百万円(同9.6%減)、当期純利益3,500百万円(同17.9%増)と予想している。これらの予想数値は、2015年3月期第2四半期(2014年4月-9月)の結果に基づいて、当初予想に比べて売上高及び当期純利益は上方修正され、営業利益及び経常利益は下方修正された。
●全体としての施策
会社全体では以下のような施策を実行していく方針だ。
・ 市況や需給バランスを見据えた在庫管理の徹底:情報の共有化とグループの連携により環境変化への対応力を強化する。
・ 食品部門の収益力強化:グループの原料調達力を活かした商品開発と生産効率、販売力を充実させる。
・ 家庭用商品(シーマルシェブランドなど)の充実及び拡販:導入店舗数の拡大と商品力の強化を図る。
・ 同社グループ基幹工場として新工場建設計画の推進
・ 財務体質の強化:在庫回転日数の短縮、適正在庫水準の維持とキャッシュ・フローの改善を目指す。
●部門別の施策
各事業部門の主な施策として、以下のような方針を掲げている。
(水産商事)
・ 安心・安全かつ高品質な商品を安定的に供給する。
・ 付加価値商品の開発と販売ルートの開拓:消費者目線でユーザーのニーズにあった商品を開発していく。
・ 在庫管理の徹底と情報の共有化を図る。
・ 市況動向の変化に対して、適切な対応を取れる体制を強化する。
(冷凍食品)
・ 直系工場製品の販売を拡大する。
・ 生食・寿司種商材の提案力を強化する。
・ 商品開発とコスト競争力を一段と強化する:「だんどり上手」シリーズの販促強化、商品導入とリニューアルのスピードアップ、生産効率向上や主力商材の育成によるコスト抑制等を推進する。
・ 市販商品の拡販とシーマルシェブランドのPRを推進する。
(常温食品)
・ シーマルシェ商品などの高付加価値商品を積極的に市場投入する。
・ 品質管理を徹底し、商品力の強化を図る。
・ ツナ缶、サバ缶等の主力商品の安定供給と価格の適正化を推進する。
・ PB商品の有力取引先との取り組みを強化する。
(鰹・鮪)
・ 鮪赤身加工販売の利益体制を確立する。
・ 鮪脂物の販路を拡大し、在庫管理を徹底する。
・ 漁撈・養殖・加工・販売のシナジーを活かして事業拡大を図る。
・ 鮪養殖3社の協業を促進し、完全養殖の出荷体制を確立する。
(物流サービス)
・ 保管だけでなく配送のロジスティック機能の拡大と充実を図る。
・ 新設した城南島事業所を安定稼動させる。
・ スリム化した冷蔵運搬船事業による安定した利益を確保する。
●設備投資額と減価償却
上記のような施策を実行するために、2015年3月期は積極的な設備投資を行う計画だ。設備投資額は同社本体で17億円(内生産設備13億円、IT関連3億円、その他1億円)、関係会社で15億円(内生産設備9億円、漁撈・養殖設備4億円、その他2億円)、総額32億円が計画されている。
減価償却費は約15億円の見込み。加えて2013年末にスイスで発行した円貨建て新株予約権付社債によって調達した資金約30億円を今後の設備投資に充当する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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