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アールテック・ウエノ Research Memo(8):適応領域は乾癬の可能性が高く、末端市場規模は750億円

注目トピックス 日本株

■新薬開発動向

(3)アトピー性皮膚炎治療薬「VAP-1阻害剤(開発コードRTU-1096)」

アトピー性皮膚炎または乾癬の治療薬として「VAP-1阻害剤(RTU-1096)」の第1相臨床試験を2014年10月に開始した。VAP-1(Vascular adhesion protein-1)とは、血管内皮の表面に存在するタンパク質で、白血球が血管に接着する足場となり、白血球を血管外に遊走(移動)させる働きをする。アトピー性皮膚炎の患者は、こうしたVAP-1の機能を活性化させる因子を体内に摂取することによって、炎症を引き起こしている。

このため、VAP-1の活性化を抑制する阻害剤(経口薬)を患者に投与することで、炎症を抑制していく効能が期待されている。既に、マウスを使った動物実験では同社の開発する「VAP-1阻害剤(RTU-1096)」の一定の抑制効果が認められている。今後1年程度をかけて第1相臨床試験で安全性と認容性を確認し、その後前期第2相臨床試験を1年程度かけて実施し、良好な結果が得られれば、ライセンスアウト交渉に入ることになる。順調にいけば、2018年3月期にライセンスアウトできる可能性がある。

適応領域としては、アトピー性皮膚炎または乾癬になるが、世界規模でみれば乾癬の患者数が多いため、乾癬を適用領域とする可能性が高いとみられる。対象患者数は世界で約1,600万人と言われており、市場規模としては750億円程度と同社では試算している。同社の開発パイプラインのなかでは最も市場規模が大きいだけに、今後の開発動向が注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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