TOKAIHD Research Memo(5):連結業績は期初計画から上方修正も、修正幅は保守的
[14/12/22]
提供元:株式会社フィスコ
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■決算動向
(4)2015年3月期の業績見通し
TOKAIホールディングス<3167>の2015年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.2%増の196,900百万円、営業利益が同20.0%増の8,870百万円、経常利益が同18.6%増の8,320百万円、当期純利益が同43.9%増の3,740百万円となり、利益ベースでは期初計画から上方修正を行っている。第2四半期累計の営業利益が計画から約1,100百万円上回って着地したことを考えると、通期の上方修正幅は保守的な印象を受ける。
この要因として、同社では2015年2月よりNTTの光回線の卸販売が開始される予定であり、ブロードバンド事業やCATV事業など競合する事業において顧客獲得費用が増加する可能性があることなどを挙げている。
顧客件数並びにセグメント別売上高については、期初計画を維持している。顧客件数ではアクア事業やCATV事業のうち通信サービス、情報通信事業などが増加する見通しで、ガス事業に関しても、解約率を抑制することで若干ながら増加を見込んでいる。第2四半期累計までの進捗状況では、アクア事業が順調に推移しているものの、ガス事業や情報通信事業、CATV事業は若干計画を下回っているものとみられる。
事業セグメント別の売上高では、すべての事業セグメントで増収を見込んでいる。消費増税の影響が長引いており、建築・不動産事業や情報通信事業などがやや計画を下回る進捗となっているが、下期以降の挽回が期待される。
営業利益に関しては、ガス・石油事業や情報通信事業、アクア事業が増益要因となり、CATV事業や建築・不動産事業、その他事業の減益分をカバーして前期比20%の増益となる見通しだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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