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ムサシ Research Memo(9):減収減益は想定内、メディアコンバートは好調

注目トピックス 日本株

■業績の動向

(1)2015年3月期第2四半期決算

ムサシ<7521>の2015年3月期の第2四半期は、売上高16,584百万円(前年同期比9.2%減)、営業利益210百万円(同78.4%減)、経常利益364百万円(同63.8%減)、四半期純利益247百万円(同56.1%減)で着地した。前年同期対比で減収減益となることは期初から予想されていたが、印刷システム機材が期初予想を820百万円(10.7%)下回ったため、10月28日に第2四半期予想及び通期予想を下方修正されており、その線での着地となった。

セグメント別に前年同期比較で見ると、情報・印刷・産業システム機材セグメントは、印刷システムが予想を下回ったもののメディアコンバートなど他の事業が好調。同セグメントは売上高11,248百万円(同2.4%増)、営業利益202百万円(前年同期は5百万円の損失)となった。

金融汎用・選挙システム機材セグメントは、選挙システム機材事業が前年の参院選の需要の反動減で711百万円(同73.7%減)と大幅な減収となったことが響き、セグメント売上高1,952百万円(同51.7%減)、営業損失44百万円(前年同期は887百万円の利益)となった。ただし、同セグメントの収益は、計画対比で上振れ着地となった。地方選挙関連の売上が予想以上に好調だったため。

紙・紙加工品セグメントは、一部で消費増税後の反動減が見られたものの、紙器用板紙が好調だったため、売上高全体として順調だった。一方、利益は印刷用紙の市況悪化が響いて営業損失となった。結果的に同セグメントは売上高3,279百万円(同4.6%増)、営業損失9百万円(前年同期は8百万円の利益)で着地した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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