セプテーニHD Research Memo(6):好調なネットマーケティング事業が牽引し、3期連続で過去最高を更新
[14/12/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向と財務分析
(1)2014年9月期業績
セプテーニ・ホールディングス<4293>の2014年9月通期の業績は、売上高54,345百万円(前期比18.2%増)、営業利益2,259百万円(同41.8%増)、経常利益2,362百万円(同34.8%増)、当期純利益1,549百万円(同28.3%増)となり、3期連続で過去最高を更新した。
ネットマーケティング事業は売上高48,271百万円(前期比22.3%増)、営業利益2,740百万円(同35.9%増)となった。「モバイル」「ソーシャル」「グローバル」の注力3分野がいずれも順調に拡大した。これらの分野は顧客単価も上昇基調にあり、同社の独自ソフトの貢献もあって、採算性が他の広告分野よりも高いものと弊社では推測している。
「モバイル」はスマートフォン向け広告の需要増大と商品の多様化も進んで高成長が続き、売上高が前期比で約2.1倍となった。「ソーシャル」はFacebook関連の好調継続とTwitter広告急成長で、売上高が前期比で約2.9倍となった。「グローバル」はロンドンとソウルに海外拠点を新設したほか、韓国のネット広告企業を子会社化した。北米拠点が収益の中心で、売上高は前期比で約7.5倍となった。
メディアコンテンツ事業は、売上高3,458百万円(前期比6.9%減)、営業損失277百万円(前期は219百万円の営業損失)となった。アクセルマークが手掛ける既存事業はスマートフォン対応強化などモバイルゲームが移行期にあった影響で前期比減収減益となったまた、新規事業のマンガコンテンツ事業において、2013年12月にマンガ配信サービス「GANMA!」をローンチするなど積極的な先行投資を実施したことから営業損失が拡大した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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