セプテーニHD Research Memo(7):スマホ広告メディアの多様化と新作ゲーム4本の計画で増収増益は継続の可能
[14/12/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向と財務分析
(2)2015年9月期業績見通しの考え方
セプテーニ・ホールディングス<4293>は、直近の1四半期についてのみ業績予想を開示している。2015年9月期の第1四半期については、売上高14,000百万円(前年同期比11.7%)、営業利益300百万円(同56.1%減)、経常利益300百万円(同59.3%減)、四半期純利益1,000百万円(同142.0%増)を予想している。
営業利益と経常利益の減益は、前年同期にネットマーケティング事業における特殊要因のため利益が押し上げられたことの反動によるもの。四半期純利益の増益は、子会社売却に伴う特別利益を計上する予定のためだ。
第1四半期予想だけでは2015年9月期通期の全体像が見えにくいが、弊社では2015年9月期も前期に引き続き増収増益が続くと考えている。DM事業譲渡によるマイナス影響はあるものの、主力のネットマーケティング事業では、同社が注力する3分野において陰りが見られない。むしろ、「グローバル」を筆頭に、成長ペースが加速する可能性もある。また、「モバイル」や「ソーシャル」の分野では、ネイティブ広告を中心に広告メディアの多様化が進んでいる点も好材料だ。
メディアコンテンツ事業では、子会社のアクセルマークにおいて、モバイルゲームの新タイトルが合計で4本程度計画されており、それによる売上貢献が期待される。マンガコンテンツ事業では、配信サービスの規模拡大のために大規模なプロモーション活動に資金を投下する可能性がある。その場合にはやはり費用先行となって赤字幅が拡大することになろう。
しかし、たとえプロモーション費用を織り込んでも、ネットマーケティング事業の継続的収益拡大で吸収し、グループ全体としては増収増益基調が続くものと弊社では予想している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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