セプテーニHD Research Memo(8):売上高当期純利益率が大きく改善しROEの質は高い
[14/12/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向と財務分析
(3)財務分析
2014年9月期の自己資本利益率(ROE)は18.5%に達した。これは、日本企業はもちろん世界標準に照らしても高いと評価できる水準だ。同時にまた、総資産経常利益率(ROA)も12.6%と高いこと、自己資本比率が42.4%であることなどを勘案すると、セプテーニ・ホールディングス<4293>のROEは質の高いものであると評価できる。
過去からの推移を見ると、同社のROEはここ数年明確に改善基調をたどってきた。その要因を見ると、総資産/自己資本(レバレッジ)や資産回転率の変化幅に比べて、売上高当期純利益率が大きく改善し、これがROEの改善に最も貢献したことがわかる。
高いROEは株価バリュエーションにおいて、割高なPER(株価収益率)を説明するうえでも重要な役割を果たす。すなわち、ROEの変動は株価バリュエーションに影響を与える可能性がある。同社に限らず気をつけるべきことは、増益にもかかわらずROEが低下する状況を招かないようにすることであると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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