セプテーニHD Research Memo(9):当期純利益が順調に拡大し増配余地は高まりつつある
[14/12/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■株主還元
セプテーニ・ホールディングス<4293>の株主還元についての意識は高く、公約配当性向を15%程度としており、2014年9月期の配当は前年比2円増配(株式分割調整後の実質ベース)の9円とした。ただ、同社は15%の配当性向で満足しているわけではなく、他の上場企業で配当性向30%を目安とする企業が増加していることは認識しているようだ。
一方、2014年9月末の自己資本利益率(ROE)は18.5%に達し、日本企業はもちろん世界標準に照らしても高いと評価できる水準にある。これは、株価バリュエーションにおいてプレミアムが付与されることを正当化できる水準でもある。注意を要するのは、将来、当期純利益が順調に拡大するなかで、現状の配当性向15%を維持した場合には、ROEがむしろ低下する可能性があるということだ。それへの対抗策の1つとしては増配がある。
配当政策には様々な要因が絡むため、安易に増配期待を持つべきではないが、同社には増配余地が高まりつつあるとは言えそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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