J-オイルミルズ Research Memo(6):原料価格の低下とミールの高値推移が寄与、利益は大幅に上振れ
[14/12/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(1)2015年3月期の第2四半期累計(2014年4月-9月)の業績動向
J-オイルミルズ<2613>の2015年3月期の第2四半期(2014年4月-9月期)累計の売上高は96,680百万円(前年同期比5.1%減)、営業利益3,894百万円(同42.0%増)、経常利益4,085百万円(同35.3%増)、四半期純利益2,699百万円(同53.8%増)と減収増益になった。期初の会社計画に比べて、売上高で3%程度下回ったものの、利益ベースでは大幅な増益となった。
売上減及び下振れの主な要因は、食用油(業務用、加工用)の価格低下で、消費税増税による需要減の影響は軽微だった。利益が大幅に増加した要因としては、(a)原料価格(大豆、菜種)が前年同期比で低下、(b)ミール(油糧)価格が順調に推移、(c)SCM(サプライチェーンマネジメント)全般のコストダウンの3点があげられる。
2015年3月期の第2四半期(2014年4月-9月期)中のシカゴ大豆相場は、米国中西部での豊作により、14ドル/Bu※前後から10ドル/Bu前後に下落した。カナダのウィニペグ菜種相場も、昨年のレベルよりは低く推移した。
※Bu:ブッシェル、大豆=約27.2Kg、菜種=約22.67kg)
さらに、大豆ミール(油糧)、菜種ミール(油糧)ともに、2015年3月期の第2四半期中の価格は高値で推移した。これは、円安の進行で輸入ミール(油糧)が上昇したことに起因する。下のグラフでは、ミール価格上昇のインパクトは、「原料及び輸入油コスト」に含まれる。SCM(サプライチェーンマネジメント)に関しては、2015年3月期の第2四半期の間に工場をはじめとしたプロセス全体のコストダウンの取り組みが約700百万円の成果となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
<FA>
(1)2015年3月期の第2四半期累計(2014年4月-9月)の業績動向
J-オイルミルズ<2613>の2015年3月期の第2四半期(2014年4月-9月期)累計の売上高は96,680百万円(前年同期比5.1%減)、営業利益3,894百万円(同42.0%増)、経常利益4,085百万円(同35.3%増)、四半期純利益2,699百万円(同53.8%増)と減収増益になった。期初の会社計画に比べて、売上高で3%程度下回ったものの、利益ベースでは大幅な増益となった。
売上減及び下振れの主な要因は、食用油(業務用、加工用)の価格低下で、消費税増税による需要減の影響は軽微だった。利益が大幅に増加した要因としては、(a)原料価格(大豆、菜種)が前年同期比で低下、(b)ミール(油糧)価格が順調に推移、(c)SCM(サプライチェーンマネジメント)全般のコストダウンの3点があげられる。
2015年3月期の第2四半期(2014年4月-9月期)中のシカゴ大豆相場は、米国中西部での豊作により、14ドル/Bu※前後から10ドル/Bu前後に下落した。カナダのウィニペグ菜種相場も、昨年のレベルよりは低く推移した。
※Bu:ブッシェル、大豆=約27.2Kg、菜種=約22.67kg)
さらに、大豆ミール(油糧)、菜種ミール(油糧)ともに、2015年3月期の第2四半期中の価格は高値で推移した。これは、円安の進行で輸入ミール(油糧)が上昇したことに起因する。下のグラフでは、ミール価格上昇のインパクトは、「原料及び輸入油コスト」に含まれる。SCM(サプライチェーンマネジメント)に関しては、2015年3月期の第2四半期の間に工場をはじめとしたプロセス全体のコストダウンの取り組みが約700百万円の成果となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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