J-オイルミルズ Research Memo(9):売上高は年平均2.9%の成長、営業利益率は最大4.8%を目指す
[14/12/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略
(1)第4期中期経営計画がスタート
J-オイルミルズ<2613>の2015年3月期を初年度に、2021年3月期を最終年度とする第4期中期経営計画(7年間)がスタートした。マイルストーンである3年後の2017年3月期で、売上高220,000百万円、営業利益10,000百万円を計画する。最終年度である2021年3月期には、売上高250,000百万円、営業利益12,000百万円を目標とする。
中期的に予測される外部環境の変化としては、新興国の需要増加に伴う原料需給のひっ迫やTPPの発動による畜肉輸入増加・飼料需要減少、安い輸入食用油の増加などが挙げられる。本中計は、このような環境下で売上高を年平均2.9%成長させつつ、売上高営業利益率を3.1%(2014年3月期)から4.8%(2021年3月期)に上昇させるという攻めのプランだ。
特筆すべきは、事業構成比の変化である。その他事業(非製油、食品・ファインケミカル)の利益構成比を8.5%(2014年3月期)から30%(2021年3月期)に、海外事業の利益構成比を0.5%(2014年3月期)から25%(2021年3月期)に飛躍させる計画だ。実現のためには、抜本的な構造変革の断行が求められる。
構造変革は6つの分野で行われている。[構造変革1]は、屋台骨である製油分野で、安定的に収益を生み出すことを目的にしている。まず、搾油ビジネスにおいては、ミール(油糧)販売との連動をより重視したビジネスモデルに進化させる。成熟した国内市場においては、高付加価値商品へのシフトも継続する。[構造変革2]は、非製油、食品ファイン分野での新事業の育成である。食品分野では、製油事業の強みを生かした機能性の高い食品の育成に取り組む。特に、食物繊維と同等の機能を持つ「レジスタントスターチ」や海苔の代替として北米で好評3]海外展開の拡大。[構造変革4](CSR経営の実践)、[構造変革5](組織の変革)及び[構造変革6](人財の育成・変革)に関しては、「仕事の質における構造変革」と位置付けられており、構造変革1から3を行う上での基盤である。構造変革1から3の具体的な取り組みの中で、注目すべき点を以下にピックアップする。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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(1)第4期中期経営計画がスタート
J-オイルミルズ<2613>の2015年3月期を初年度に、2021年3月期を最終年度とする第4期中期経営計画(7年間)がスタートした。マイルストーンである3年後の2017年3月期で、売上高220,000百万円、営業利益10,000百万円を計画する。最終年度である2021年3月期には、売上高250,000百万円、営業利益12,000百万円を目標とする。
中期的に予測される外部環境の変化としては、新興国の需要増加に伴う原料需給のひっ迫やTPPの発動による畜肉輸入増加・飼料需要減少、安い輸入食用油の増加などが挙げられる。本中計は、このような環境下で売上高を年平均2.9%成長させつつ、売上高営業利益率を3.1%(2014年3月期)から4.8%(2021年3月期)に上昇させるという攻めのプランだ。
特筆すべきは、事業構成比の変化である。その他事業(非製油、食品・ファインケミカル)の利益構成比を8.5%(2014年3月期)から30%(2021年3月期)に、海外事業の利益構成比を0.5%(2014年3月期)から25%(2021年3月期)に飛躍させる計画だ。実現のためには、抜本的な構造変革の断行が求められる。
構造変革は6つの分野で行われている。[構造変革1]は、屋台骨である製油分野で、安定的に収益を生み出すことを目的にしている。まず、搾油ビジネスにおいては、ミール(油糧)販売との連動をより重視したビジネスモデルに進化させる。成熟した国内市場においては、高付加価値商品へのシフトも継続する。[構造変革2]は、非製油、食品ファイン分野での新事業の育成である。食品分野では、製油事業の強みを生かした機能性の高い食品の育成に取り組む。特に、食物繊維と同等の機能を持つ「レジスタントスターチ」や海苔の代替として北米で好評3]海外展開の拡大。[構造変革4](CSR経営の実践)、[構造変革5](組織の変革)及び[構造変革6](人財の育成・変革)に関しては、「仕事の質における構造変革」と位置付けられており、構造変革1から3を行う上での基盤である。構造変革1から3の具体的な取り組みの中で、注目すべき点を以下にピックアップする。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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