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ビーエスピーResearch Memo(7):保守的な財務戦略は投資が必要となる局面において成長の原動力に

注目トピックス 日本株

■沿革と業績推移

(2)過去の業績推移

ビーエスピー<3800>の業績を振り返ると、売上高はリーマン・ショック等による景気後退の影響を受けて、2009年3月期から2010年3月期にかけて落ち込んだものの、2012年3月期以降は、オープン系システムへのシフトが進む中、プロダクト事業(現システム運用事業の一部)の伸びが同社の売上成長をけん引する形で増収基調を継続している。

利益面では依然としてメインフレーム事業への依存度が高いものの、プロダクト事業の損益改善が進展するに伴って営業利益率は上昇傾向にあり、2014年3月期は28.1%と高い水準に到達した。

また、財務面では財務基盤の安定性を示す自己資本比率が高い水準で推移するとともに、短期的な支払能力を示す流動比率も、潤沢な現預金残高を反映して高い水準(2014年3月期末で420.0%)にあり、極めて保守的な財務戦略と言える。ただし、今後成長分野への投資が必要となる局面においては、財務基盤の強さが同社成長の原動力になるとの見方もできよう。資本効率を示すROEは営業利益率の上昇に連動する形で改善し、2014年3月期で約10%を超える水準となっている。

なお、2014年3月期の自己資本比率が低下しているのは、2014年3月31日をみなし取得日としたビーコンITの貸借対照表のみが連結されていることによる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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