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ビーエスピーResearch Memo(8):メインフレームでは高いシェアを占め、残存者利益を享受する状況

注目トピックス 日本株

■業界環境

IDCジャパンの調査によれば、2013年の国内ソフトウェア市場は約2兆3,988億円(前期比6.0%増)、その内、同社の領域である「システム/ネットワーク管理ソフトウェア」市場は約2,913億円の規模となっている。同市場が伸びている主因は、システム更新や仮想化の導入に伴う運用プロセスの見直しの他、ジョブ管理や自動化のソフトウェアが伸びていることが挙げられる。この傾向は当面継続するものとみられるが、一方で、従来のメインフレームを中心としたものからオープン系システムへの移行が進むとともに、クラウドサービスの利用が増加するなど、IT技術進展等による環境変化にも直面している。

主要なプレイヤーは、国内メーカー系ベンダー(日立製作所<6501>や富士通<6702>、NEC<6701>など)を中心として、外資系のIBM、HPなどが上位を占めている。ただし、メインフレームに限定すれば同社が高いシェアを占めており、残存者利益を享受する状況にあると言えよう。また、上場会社の中で、ビーエスピー<3800>のようにITシステム運用に特化したソフトベンダーは存在しない。

一方、ユーザー側に目を向ければ、最近のIT投資は事業拡大に直結するものに傾斜配分される傾向にあり、IT活用の注目領域は、ビッグデータ、クラウド、セキュリティ等が主流になっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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