テクマトリックス Research Memo(10):アプリケーション・サービス事業でストック型比率60%へ
[14/12/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中長期的な成長戦略
(4)フローからストック型のビジネス拡大
上記の3つの戦略を進めることによって、テクマトリックス<3762>はフロービジネスからストックビジネスの比重拡大を実現しようとしている。システム構築に代表されるフロービジネスは、景気の良し悪しによって、収益に大きなブレが生じる。これをクラウドやシステム監視サービスなどに代表されるストックビジネスに置き換えることで、安定した収益が継続して得られるようにする。
この目標は既に着実に進んでいる。アプリケーション・サービス事業においては、2010年3月期以降、ストックビジネスの比重が急激に上昇している。2010年3月期には、同事業の売上高に占めるストックビジネスの割合は23.7%だったのに対し、2014年3月期は38.8%にまで拡大した。2015年3月期の第2四半期では、41.2%まで伸びている。アプリケーション・サービス事業におけるストックビジネスの割合は、3年後には60%以上を目標にしており、当面50%程度を目標にしている。
情報基盤事業に関しては、ストックビジネスの割合が2009年3月期は38.3%だったが、その後は40%台に乗り、ここ数年は43%程度の水準が続いている。大半が保守サービスであり、システム構築とセットで受注するケースが一般的であるため、フロービジネスも継続する必要がある。現状の割合は事業継続にはちょうどバランスの取れた割合だとしており、今後もこの水準を継続していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
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