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東レ<3402>：972円（前日比+34.9円）
3日続伸。独BMWに車体用の炭素繊維を供給すると報じられている。先月にはトヨタ<7203>の燃料電池車向けに炭素繊維を供給と伝わった経緯もあり、相次ぐ採用実績を受けて、中期的な市場拡大が想定される自動車分野への展開に対し、期待感が一段と高まる状況になっているようだ。なお、第3四半期の業績観測報道が伝わっているが、こちらは市場予想を下回る格好であり、株価の上値抑制要因につながっている。

サカイオーベックス<3408>：176円（同+12円）
急伸。東レ<3402>が独BMWに炭素繊維を供給と報じられている。車体用への採用の広がりを背景に、炭素繊維の市場拡大期待が一段と高まる状況となっており、炭素繊維関連の材料株と位置づけられる同社にも短期資金の連想買いが向かう格好に。先月も、東レがボーイングから大量受注と伝わった後に急伸した経緯。

カルビー<2229>：4205円（同-10円）
小幅安。第3四半期営業利益は前年同期比15％増の180億円強になりそうだとの観測報道が伝わっている。4-12月期としては過去最高益を更新、ほぼ計画通りの推移で、225億円の通期予想は変更無しとみられると。ただ、通期の市場コンセンサスは240億円強の水準であり、ポジティブなインパクトは限定的となっている。10-12月期の水準も市場予想を10億円程度下回っているとみられる。

アダストリアHD<2685>：3120円（同+337円）
急伸。前日に第3四半期の決算を発表、ポジティブな材料につながる格好へ。累計営業利益は56.2億円で前年同期比4.6％増益、上半期は20.4億円で同45.9％の大幅減益であったため、9-11月期は急速に収益が好転する状況に。営業利益は同倍増となっている。各事業分野ともに増収となったほか、粗利益率の改善も進んでいるもよう。通期での減益見通しは据え置いているが、一転して上振れ期待が優勢に。

ALSOK<2331>：2964円（同+55円）
しっかり。野村では投資判断「バイ」継続で、目標株価を3000円から3600円に引き上げている。高採算の機械警備事業の契約収入、工事、機器売却の堅調な進捗が確認できたと評価。また、常駐警備の経費増が一服しつつあるほか、安否確認などその他事業も順調に拡大しているとの指摘。今期以降の業績予想を上方修正、来期営業利益は17％増益を予想している。

ジェネパ<3195>：1285円（同-58円）
反落。主要仕入先の1社であるコスパクリエーションと12月末で取引を終了すると発表している。コスパクリエーションが運営するEC事業者向け通販専門卸サイト「通販素材.com」からの仕入高は13年12月期で6.41億円、連結売上原価の24.3％に相当する。影響を懸念する向きもあり、本日は売りが先行する展開に。なお、同社は代替商材の収集や既存取引先との取引拡大などで対応可能としている。

サイジニア<6031>：8850円（同+1250円）
大幅続伸。前日まで4営業日連続でストップ高となっており、セカンダリーで苦戦する12月IPO銘柄の多いなか上昇が目立っている。同社は19日にマザーズ市場に上場、初値は公開価格の約2.3倍となる5780円だった。EC事業者及び小売業向けのパーソナライズ・エンジン「デクワス」を利用したインターネットマーケティング支援サービスを提供する。15年6月期の営業利益は9600万円の黒字（前期は9600万円の赤字）を見込む。

マイクロニクス<6871>：3475円（同+55円）
反発。15年9月期に液晶ディスプレイ（LCD）検査機器、半導体検査機器等を手掛ける装置事業が4期ぶりの黒字に浮上するとの観測報道が伝わっている。14年9月期の同事業のセグメント損益は6900万円の赤字。液晶検査装置の市場は縮小傾向で売上高は減収が見込まれるものの、製品の絞り込みなどで採算を改善させるとしている。今期業績予想の発表以降、株価は調整トレンドが続いているが、本日は買いが先行している。



＜KO＞