注目銘柄ダイジェスト(前場):伊藤忠、ファナック、ガンホーなど
[15/01/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
伊藤忠<8001>:1205.5円(前日比-33.0円)
軟調。タイの最大財閥と、中国最大の国有複合企業に1兆円強を折半出資する方向で最終調整と報じられている。日本企業の対中投資では過去最大となるようだ。中国展開の広がりは期待されるものの、投資負担に対する警戒感が先行する格好に。資源価格の下落傾向が続く状況下、総合商社が全般的に上値の重い展開を続けていることも逆風となっている。
ファナック<6954>:19810円(同+610円)
続伸。シティでは投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価は22000円を据え置いている。この1年、同社株のパフォーマンスはキーエンス<6861>やSMC<6273>など他のグローバル優良銘柄をアンダーパフォームしており、第3四半期決算が堅調とみられるなか、格上げにはいいタイミングと判断のようだ。FA事業やロボット事業が堅調なため、キャッシュフローや業績は好調を維持すると指摘。
村田製作所<6981>:13365円(同-270円)
売り先行。JPモルガン(JPM)では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げしている。業績予想は上方修正しているが、第4四半期以降の季節調整や北米スマホと円安に牽引された業績拡大ペースは来期以降大きく鈍化する見通しである点を考慮しているようだ。当面は短中期の成長モメンタム低下で上値余地は限定されるとして、いったんは利益確定を推奨と。
神戸製鋼所<5406>:200円(同+9円)
大幅続伸。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アウトパフォーム」を継続で、目標株価を220円から320円にまで引き上げている。軽量化素材のトータルソリューションプロバイダー化、電力事業の拡大などによって、鉄鋼株からの脱却を実現しようとしていることを評価。16年3月期経常利益は市場予想1000億円強を大きく上回り、1500億円程度に達する可能性と指摘している。
セイコーHD<8050>:665円(同-42円)
急反落。10-12月期営業利益は前年同期比横ばいの47億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。上半期実績は13%の減少であったため、やや収益は改善する方向に。訪日観光客向けの腕時計の販売増などが下支えとなった。ただ、通期予想は14%の増益予想であり、未達懸念などは拭えないようだ。スイスフランの急伸を背景に直近で上昇しており、利食い売りのきっかけ材料にも。
いちごHD<2337>:248円(同+18円)
反発。いちよしがレーティング「A」、フェアバリュー700円を据え置いた。第3四半期まで(14年3-11月)の通期業績計画に対する進捗率は低水準となっているものの、第4四半期に予定されている不動産売却額が210億円超に達することを考慮すると、業績進捗は順調と指摘している。15年2月期に目標としていた不動産投資700億円、メガソーラー投資100億円の達成も、おおむねめどが付きつつあるという。
ガンホー<3765>:411円(同+10円)
反発。14年12月期営業利益は前期比3%増の940億円前後となり、3期連続で過去最高を更新したようだと報じられている。主力のスマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の人気が続いており、課金収入が伸びたことが要因としている。ただ、10-12月期では前年同期比減収減益だったとみられており、収益の伸びが鈍化しているとも指摘。14年12月期営業利益の市場コンセンサスは940億円強とほぼ同水準。本日は買い先行で一時418円まで上昇する場面も。
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