ケンコーマヨ Research Memo(7):2QはCVS向けへの採用増で増収なるも原材料価格上昇で減益に
[15/01/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(2)2015年3月期の第2四半期累計業績について
11月7日付で発表されたケンコーマヨネーズ<2915>の2015年3月期の第2四半期(2014年4-9月期)累計の連結業績は、売上高が前年同期比3.9%増の30,091百万円、営業利益が同15.8%減の1,394百万円、経常利益が同18.7%減の1,270百万円、四半期純利益が同19.1%減の736百万円と増収減益決算となった。期初会社計画比ではファストフード業界向けソース類の売上高が不振だったほか、鶏卵相場が想定以上に上昇したことを除けば、ほぼ計画どおりの進捗となった。
売上高では、ファストフード業界向けが低調だったものの、タマゴ加工品がCVS向けを中心に好調に推移したほか、分野別・業態別のきめ細かいメニュー開発や営業対応を進めたことにより、各市場で既存商品だけでなく新規商品の採用が進んだことなどが増収に貢献した。業界別の売上成長率で見ると、CVS向けが前年同期比約10%増となったほか、給食向けが約8%増、外食、量販店、パン業界向けは各1〜2%増となった。とりわけ、CVS向けに関しては、店舗数が伸びていることに加えて、積極的な商品メニューの提案活動が売上増につながっている。CVS業界では商品の回転期間が他の業界と比較して短く、他社とコンペする機会も多い。こうしたなかで、売上げを伸ばしているのは、同社の商品力や品質・技術力などが評価されている証左と言えよう。
経常利益の増減要因を見ると、増収効果で45百万円、マヨネーズやタマゴ加工品の価格改定効果で325百万円の増益要因となった一方で、鶏卵相場や野菜価格の高騰などによる原材料価格の上昇で▲270百万円、タマゴ加工品の生産拠点統合((株)関東ダイエットエッグ・新座工場を静岡富士山工場に統合)に伴う一時的な費用等のコスト上昇要因で▲289百万円、固定経費等の増加で▲102百万円の減益要因となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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