ナガイレーベン Research Memo(1):中期経営計画目標を前倒しで達成へ、株主還元にも前向き
[15/01/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ナガイレーベン<7447>は今期100周年を迎える、国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーである。発表された2015年8月期の第1四半期連結業績は、売上高で前期比6.5%減の2,994百万円、営業利益で同15.0%減の784百万円、経常利益で同1.3%増の1,013百万円、四半期純利益で同5.4%増の649百万円だった。営業利益は前年同期比で減益となったが、元々第1四半期は売上規模の小さい時期であり、前年同期の水準が通常より高かったため懸念されるような結果ではない。
進行中の2015年8月期の通期業績は、売上高が前期比3.0%増の16,700百万円、営業利益が同1.7%増の5,006百万円、経常利益が同1.6%減の5,058百万円、当期純利益が同0.6%増の3,244百万円を予想している。経常利益は前期は為替差益が87百万計上されていたが、今期予想には含まれていない。海外での加工賃アップや為替の影響による原材料費の上昇が懸念されることなどから、かなり保守的な予想となっているが、懸念材料が予想ほどでなければ上方修正の余地はありそうだ。
以前から掲げていた中期経営計画では、2016年8月期に売上高16,800百万円、営業利益5,100百万円を目標としてきたが、今期中にも達成の可能性があるため、同社は新しい中期経営計画で2017年8月期に売上高17,500百万円、営業利益5,300百万円とする数値目標を発表した。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じて、この目標達成を図る考えだ。このほか、株主還元にも前向きであり今回も公開買付けにより約110万株の自社株買いを行うことを発表した。
■Check Point
・第1四半期の連結業績は予想の範囲内で着地、財務状況は引き続き安定
・主力アイテムが増収に寄与、患者ウェアや手術ウェアは順調に拡大
・財務・収益ともに安定が続く、配当性向50%を目標に安定配当を行う方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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