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SDエンター Research Memo(4):フィットネス事業でグループ内RIZAPとのシナジー発揮へ

注目トピックス 日本株

■事業変革の進捗と業績動向

(1)フィットネス事業

フィットネス事業は2015年3月期の第2四半期においては出遅れた事業部門であった。業界平均の売上高が前年同期比99%〜100%であったのに対して、SDフィットネスの売上高は同97%と、アンダーパフォームとなっていた。しかしこれには明確な理由がある。すなわち、2015年3月期の第2四半期はブランドを「ゲオフィットネス」から「SDフィットネス」への切り替え途上にあったため、販促キャンペーンなどが手控えられていた。しかし10月1日以降は「SDフィットネス」ブランドの下、ブランド変更記念の販促キャンペーンが実施され、その効果が、会員数の増加、退会率の低下という形で明確に現われている。

フィットネス事業は、何よりも同グループ内のRIZAP事業との協業及びシナジー効果が期待される分野だ。その手始めとして、まずオリジナル商品(プロテイン、サプリ)を開発し、外販・通販を開始した。

成長ロードマップに掲げられた2016年3月期の収益目標の実現に向けて貢献が期待されるのは、SDエンターテイメント<4650>オリジナルのダイエット・プログラムだ。これは、同社が得意とする加圧トレーニングにRIZAPのノウハウを組み合わせたものになる予定だ。この新プログラムをブラッシュアップさせたうえで2015年3月期の第4四半期から順次拡大して行き、2015年4月以降は全国の店舗に導入する方針だ。

また、販売促進策でもグループ・シナジーが計画されている。グループ内にはコールセンター事業を手掛けるエムシーツー(株)があるが、これを活用して、アウトバウンドコールによる販促活動を行う計画である。

弊社では、この新ダイエット・プログラムの成功の可能性は高いとみている。理由は、2カ月間という時間を区切って結果を出しに行くという、RIZAPを成功に導いたコンセプトが採用されているためだ。さらに、RIZAPの各店舗との立地が競合していないため、当該地域におけるRIZAP代替需要を取り込むことができると弊社では考えている。こうした高い商品性と、前述のコールセンター活用による販促活動が組み合わされば、一定の成果を達成することは十分可能であろう。

2015年3月期の第2四半期のフィットネス事業の売上高は1,163百万円(前年同期比3.2%減)だった。前述のようにブランド切り替えで販促活動が中断された影響だ。第3四半期に入って販促キャンペーンが復活し、会員数、売上高とも回復基調にあるのも前述のとおりだ。月次既存店売上高は12月で前年比横ばいまで戻り、1月にはプラス転換となると見込みだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)




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