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伊藤忠エネクス---第3四半期営業益16.5%増も、原油価格下落の影響を受ける

注目トピックス 日本株
伊藤忠エネクス<8133>は29日、2015年3月期第3四半期(14年4-12月)決算を発表。売上高が前年同期比2.2%減の1兆648.49億円、営業利益が同16.5%増の96.38億円、税引前利益が同12.2%減の87.95億円、四半期利益が同8.1%減の53.42億円だった。

セグメント業績では、ホームライフ事業部門は、LPガス販売数量については前年同期並みの販売数量を維持。損益面では原料費調整制度による一定の利益を確保したが、期初に割高な在庫を抱えていた影響による利幅圧縮等により、税前利益は大幅減益となった。機器販売については、高効率給湯器「エコジョーズ」や床暖房、浴室乾燥機等の温水端末の販売台数が伸びている。また、伊藤忠商事からの供給を受け、独占的販売特約店として家庭用リチウムイオン蓄電システム「エネパワボS」の販売を昨年12月より開始している。

カーライフ事業部門は、原油価格の急落により石油製品価格が軟化したこと等を受け、販売数量は回復傾向にある。損益面では、流通マージンの回復や5月に子会社化した大阪カーライフグループ株式会社が寄与し、前年同期を上回った。

電力・ユーティリティ事業部門は、原子力発電所の稼働停止が続く中、省エネ意識の高まりにより電力需要及び熱需要は想定を下回る環境に。一方で、電力販売分野については、卸売を含む全体の販売電力量は前年同期を下回ったものの、小売事業の拡大により電熱供給事業の損益は前年同期を上回っている。LNG販売事業は新規顧客への販売増や既存顧客の需要増を受けて増加。

エネルギートレード事業部門は、原油価格の大幅な下落に伴う影響から厳しい環境が続くなか、主力である産業用燃料・資材の販売における流通機能の整備・拡充を進めている。

15年3月期通期については、売上高が前期比6.2%増の1兆6000億円、営業利益が同16.2%増の138.00億円、税引前利益が同0.3%減の138.00億円、当期利益が同6.7%増の76.00億円とする期初計画を据え置いている。



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