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タナベ経営 Research Memo(2):利益の9割を生み出すコンサルティング事業が主力

注目トピックス 日本株
■事業概要

タナベ経営<9644>の事業セグメントはコンサルティング事業、ネットワーク事業、SP事業の3つの事業に分かれている。2014年3月期の売上構成比を見ると、コンサルティング事業とSP事業でそれぞれ47%強を占めているが、営業利益ではコンサルティング事業が88%と大半を占めており、同事業が収益柱となっている。以下に各事業の概要について紹介する。

(1)コンサルティング事業

コンサルティング会社の種類としては、経営全般に関するコンサルティングを行う「総合型」、ITや財務、生産など機能ごとに専門化したコンサルを行う「機能特化型」、また、医療分野など専門的な知識などが求められる「業界特化型」、調査分析を専門に行う「シンクタンク」と大きく4種類に分類される。同社はこのうち総合型のコンサルティング事業を展開しており、「100年先も一番に選ばれる会社(ファーストコールカンパニー)」を創造していくための、的確な戦略判断を提供している。

同事業の売上高はサービスの内容によって、コンサルティング部門とセミナー部門の2つに分けられている。このうち主力となるコンサルティング部門には、企業と経営に関するコンサルティング契約を結ぶ「経営協力」のほか、「教育」「各種会」などがある。「各種会」には「戦略ドメイン&マネジメント研究会」「地域トップ会」「中堅企業社長会」が含まれる。

同社ではコンサルティングサービスのなかで、チームコンサルティングやシリーズ人材育成、地域トップ会・中堅企業社長会、戦略ドメイン&マネジメント研究会の顧客を「ロイヤルカスタマー」として集計しており、2014年9月末における同顧客数は911社と順調に拡大している。特に「ファーストコールカンパニー(100年先も一番に選ばれる会社)」の実現に向け、成長ドメイン(事業領域)やファンクション(機能テーマ)を「13分野」に分けて開催している戦略ドメイン&マネジメント研究会は、2011年のサービス開始以降好評を博しており、同研究会への参加を通じて、「経営協力」サービスを契約する企業が増えるなど、ロイヤルカスタマー社数増加の要因ともなっている。

また、ロイヤルカスタマーの年商規模別構成比をみると、30億円以上の比率が44.0%と最も大きく、次いで10〜30億円が37.7%、10億円以下が18.3%となっており、年々、中堅企業の比率が高まる傾向となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)



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