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【2015年の相場展望】(B)注目テーマ(2/8):インバウンド消費

注目トピックス 日本株

1月29日にフィスコが開催した個人投資家向けセミナー「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」では、注目8テーマを取り上げ、アナリストの佐藤勝己が解説した。うち、「インバウンド消費」の主な講演内容と関連銘柄は以下の通り。



【インバウンド消費のテーマ概要】

■訪日外国人は3年連続で最多更新へ
2014年の訪日外国人旅行者数は前年比29.4%増の1341万3600人となった。2年連続で過去最多を更新したほか、訪日外国人旅行消費の総額も前年比43.3%増の2兆305億円と初めて2兆円を突破。東南アジアの訪日ビザ緩和や円安の進行、2014年10月からの消費税の免税対象拡大などが追い風になっている。2015年は1500万人に達すると予想されるほか、2020年の訪日外国人旅行者数2000万人も現実味を帯びてきた。

■インバウンドが国内消費を下支え
昨年4月の消費増税で落ち込んだ国内個人消費は、その後の回復も想定以上に鈍い一方で、インバウンド消費が消費の下支え役として大きく機能している。今後も円安傾向が想定されることで、インバウンド消費の順調な拡大傾向は継続する可能性が高い。

■関連銘柄には好決算が目立つ状況
実際、インバウンド消費を取り込んでいる関連銘柄では、足元の好決算が目立っている。ドンキホーテ<7532>では、免税対応店舗の整備(2014年3月末時点では国内266店舗中、253店舗)、ホームページの多言語化、海外の旅行博覧会・商談会への出展など、早くからインバウンドの誘致活動を展開してきており、インバウンドが足元で30%増ペースで伸長、今上半期業績予想を上方修正している。ほか、ビックカメラ<3048>も第1四半期は7割の大幅営業増益で、第1四半期のインバウンド構成比は2.4%から5.5%に上昇している。

フィスコ個人投資家向けセミナー
「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」
セミナー資料より抜粋

(アナリスト 佐藤勝己)



【インバウンド消費関連銘柄】

7532 ドン・キホーテ 早くからインバウンドの誘致活動を展開
9201 日本航空 国際線では国内トップ
9006 京浜急行 羽田空港の国際線大幅強化で乗客増加を期待
9706 日本空港ビル 羽田国際線の大幅拡充とインバウンド増で増収へ
9708 帝国ホテル 東京のホテル稼働率は高水準を継続
2659 サンエー 沖縄県最大の流通業
8179 ロイヤルHD 観光地に立地する天丼屋「てんや」を展開
8237 松屋   銀座エリアの外国人観光客人気で恩恵
3048 ビックカメラ インバウンド比率が直近で上昇、第1四半期好決算
9005 東急電鉄 都心各地へのアクセスに優れる
9419 ワイヤレスゲート 無料Wi-Fiは外国人旅行客の滞在中のニーズ多い
8202 ラオックス 中国人観光客向けに国内販売が好調と
9603 HIS  ハウステンボスの外国人客数増加期待
2705 大戸屋  外国人には日本の定食文化への関心も高まる
2483 翻訳センター 翻訳大手として幅広い恩恵を享受
8136 サンリオ 海外ライセンス収入が大半で日本ビジネスに支援


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