【2015年の相場展望】(B)注目テーマ(5/8):燃料電池
[15/02/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
1月29日にフィスコが開催した個人投資家向けセミナー「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」では、注目8テーマを取り上げ、アナリストの佐藤勝己が解説した。うち、「燃料電池」の主な講演内容と関連銘柄は以下の通り。
【燃料電池のテーマ概要】
■ミライは目標の4倍近くの受注に
トヨタ自動車<7203>の燃料電池車「ミライ」の国内受注は発売1カ月で約1500台になったと発表されている。2015年末までに約400台の販売を目標としていたが、すでに4倍近くの水準にまで達している。燃料電池車の普及スピードは想定よりも速まっていく方向との見方が強まりそうだ。
■燃料電池には政策の追い風が
燃料電池関連はロボット関連などと並んで政策の追い風が強いテーマとみられ、折に触れて政策対応の動きや関連製品の増産などといった動きが表面化する可能性は今後も高いだろう。燃料電池の関連銘柄が人気化する局面は2015年も多くなるとみられる。
■過度な上値追いには慎重に
関連銘柄には中小型株や低位材料株が多く、ボラティリティも非常に高い銘柄が多い。業容が一変する銘柄も出てこようが、短期的に買われ過ぎの状況となるケースも多く、総じて過度な上値追いには慎重に対応したいところ。一方、関連銘柄の裾野は広く、出遅れ銘柄を発掘する動きなどは今後も活発になると想定される。
■岩谷産業が筆頭格
水素ステーションで実績トップの岩谷産業<8088>が中心銘柄。関連材料株で中心となる化工機<6331>(水素製造装置、水素ステーション)、加地テック<6391>(水素ガス圧縮機)、オーバル<7727>(水素の流量計)などは揃って人気化しやすい。足元では、ハマイ<6497>、宮入バルブ<6495>、キッツ<6498>などのバルブメーカーに対する人気が高まる。
また、燃料電池自動車の普及は東レ<3402>などの炭素繊維の需要を拡大させる公算にも注目。
フィスコ個人投資家向けセミナー
「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」
セミナー資料より抜粋
(アナリスト 佐藤勝己)
【燃料電池関連銘柄】
8088 岩谷産業 水素ステーションを先行して整備
6331 三菱化工機 水素製造装置
7727 オーバル 水素ステーションの流量計
6824 コスモス電機 ガスセンサー
6391 加地テック 水素ガス圧縮機
5907 JFEコンテイ 水素ガス車載容器
3402 第一稀元素化学 燃料電池材料
4114 日本触媒 燃料電池
4461 第一工業製薬 燃料電池向け部材
6497 ハマイ 燃料電池用バルブ
6912 菊水電子工業 交流電源用規格試験機
6957 芝浦電子 温度センサー
6974 日本インター 燃料電池向け部材
6495 宮入バルブ 電量電池用バルブ
9532 大阪ガス 燃料電池用触媒
6498 キッツ バルブメーカーの一角
7203 トヨタ自動車 燃料電池車「ミライ」を世界で初めて発売
3402 東レ 燃料電池車「ミライ」の炭素繊維部品に採用
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