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【2015年の相場展望】(B)注目テーマ(7/8):製造業の国内回帰

注目トピックス 日本株

1月29日にフィスコが開催した個人投資家向けセミナー「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」では、注目8テーマを取り上げ、アナリストの佐藤勝己が解説した。うち、「製造業の国内回帰」の主な講演内容と関連銘柄は以下の通り。



【製造業国内回帰のテーマ概要】

■国内生産回帰の動きは継続へ
足元で製造業の国内生産回帰に関するニュースが相次いでいる。日産<7201>の国内生産増加検討のほか、パナソニック<6752>やシャープ<6753>などの国内移管が伝わっている。さらに、TDK<6762>やキヤノン<7751>などでも同様の報道が観測されている。

今後も米国の利上げが想定される一方、日本では追加の量的緩和策に対する余地も残っており、急速な円高反転の動きは限定的と捉えられる。製造業の国内生産回帰の流れは継続することが想定されよう。また、途上国での人件費上昇などもこうした流れには追い風になるとみられる。

■省力化機器や搬送機械に注目
国内での新工場建設が増加する際に、大きなメリットが期待される銘柄としては、海外工場と比較して省力化ニーズが高まる分、産業ロボットなど省力化機器や搬送機械などがメリットを強めよう。ほか、機械商社などは相対的に輸出比率が高く、活躍余地が広がることにもなろう。製造業向けの派遣事業を手掛ける銘柄なども妙味となる。

関連分野としてマテハン(物流業務を効率化するために用いられる作業機械)を手掛ける銘柄に注目、最大手のダイフク<6383>のほか、椿本チエイン<6371>が大手企業である。また、産業ロボットのファナック<6954>や安川電機<6506>などのほか、省力化機器のSMC<6273>、牧野フライス<6135>やオークマ<6103>、DMG森精機<6141>などの工作機械メーカーもメリット。椿本興業<8052>などの機械商社も輸出比率の低さからメリットが大きい。

フィスコ個人投資家向けセミナー
「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」
セミナー資料より抜粋

(アナリスト 佐藤勝己)


■製造業国内回帰関連銘柄

6383 ダイフク マテハン(物流効率化のための作業機械)最大手
6371 椿本チエイン マテハン大手メーカー
6954 ファナック 産業用ロボット大手
6506 安川電機 産業用ロボット大手
8052 椿本興業 機械商社は輸出比率低くメリット大きい
4695 マイスターエンジ メカトロ派遣などを手掛ける
6273 SMC  省力化機器メーカー
6032 インターワークス 製造業特化の求人サイトを運営
4641 アルプス技研 半導体や自動車向けの技術者派遣が主力
2146 UTHD 半導体業界中心の派遣会社
2186 ソーバル 主力販売先のキヤノン<7751>の国内生産回帰で恩恵
2427 アウトソーシング 製造業向けの派遣・請負を展開
6135 牧野フライス 省力化機器メーカー
6103 オークマ マシニングセンタ(MC)など
6141 DMG森精機 工作機器メーカーとして恩恵享受


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