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エスプール Research Memo(8):新たな取り組みとして、外国人労働者の活用に向けた体制整備を進める

注目トピックス 日本株

■成長戦略

(2)分野別重点施策

a)ロジスティクスアウトソーシングサービス
ロジスティクスアウトソーシングサービスのうち発送代行サービスでは、ネット通販市場の拡大を追い風に新センターの開設を進めるほか、保管効率の高い化粧品・雑貨の取り扱いを強化していく。また、物流代行だけでなく、受注処理や問い合わせ対応、決済代行など事業領域を広げながら、フルフィルメントサービスとして事業拡大を目指していく。一方、運営代行サービスでは年に2〜3ヶ所ペースで新規顧客・受注の獲得を目指していく。目標達成のため、現場管理者の人材確保及び育成に注力する。

b)障がい者雇用支援サービス
障がい者雇用支援サービスでは、企業のCSR(社会的責任)意識の高まりを追い風に、更なる事業拡大が見込まれる。現在の農園サービスの事業モデルは千葉県内で当面は拡大していく方針だが、需要が旺盛なことから今後は関西方面への展開も視野に入れている。また、採算が取れるようであればスポット的に地方で開設する可能性もある。実際、地方の大手企業から進出要請が来ており、検討を進めている。

その他、知的障がい者を対象とした都市型雇用支援サービスや、2018年度からの精神障がい者雇用の義務化を見据えて、精神障がい者を対象とした雇用支援サービスなどの開発にも着手している。

c)フィールドマーケティングサービス
フィールドマーケティングサービスでは、スマートメーター関連業務の成長に加えて、今後はガスや水道などその他ライフラインのスマートメーター化も予想される。機器の置き換え業務にかかる作業単価は専門業者が受注するには低いため、ここでもアウトソーシングの需要が見込まれることになる。

d)人材派遣サービス
人材派遣サービスは、人手不足の傾向が続くなかで需要は旺盛な状況が続いているものの、派遣スタッフも同様に採用難という課題が生じている。こうした状況に対してエスプール<2471>は、人材紹介サービスの強化や派遣先に常駐またはアウトソーシング案件に従事する正社員、限定社員としての採用など、働き手の多様なニーズ対応することで、事業の拡大を進めていく戦略だ。なお、同社の人材ソリューション事業のうち、人材紹介サービスの売上構成比は2014年11月期実績で約1.5%、利益構成比は5.5%程度となっている。今後も人手不足の傾向が続けば、顧客企業も派遣採用ではなく正社員化のニーズが高まることも予想されるため、人材紹介の比率が上昇していくことも十分予想される。その際は、売上高の成長率は鈍化するものの、収益性は逆に高まる方向となる。

また、新たな取り組みとして、外国人労働者の活用に向けた体制整備を進めている。第1弾として2015年1月から語学学校と提携して、エスプールロジスティクスの物流センターにおいて外国人の試験採用を開始している。エスプールヒューマンソリューションズでは外国人留学生を対象にストアスタッフ派遣などサービス業界を中心に案件の拡大に取り組んでいくほか、将来的には東南アジアなど現地での就職斡旋なども視野に入れている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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