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ラクーン<3031>は25日、2015年4月期の第3四半期（14年5-12月）決算を発表。売上高が前年同期比5.9％増の15.18億円、営業利益が同38.3％増の2.54億円、経常利益が同39.8％増の2.56億円、四半期純利益が同50.2％増の1.59億円だった。

「EC事業」の主力である「スーパーデリバリー」は、営業体制変更の効果により、新規出展企業の堅調な獲得が継続したほか、会員小売店からのニーズの高い出展企業の獲得も増加し、流通額の増加に寄与した。この結果、スーパーデリバリーの流通額は3.6％増となった。また、14年3月から新規事業としてスタートしたクラウド受発注ツール「COREC」については、9月より有料プランの課金を開始したが、ビジネスの初期段階であることから、引き続き知名度の向上及びユーザー（サプライヤーとバイヤー）の獲得に注力している。第3四半期末におけるユーザー数は1,620社。

ほか、第1四半期より新たにセグメント区分を追加した「Paid事業」の売上高は、前年同期比28.8％増、セグメント損失は0.14億円（前年同期セグメント損失は0.31億円）と、赤字幅は大幅に縮小。「売掛債権保証事業」についても順調に保証残高が拡大し、売上高は同12.5％増、セグメント利益は同37.0％となった。

15年4月期の通期業績予想については、1月15日に発表した前回予想を据え置いている。売上高は、前期比6.1％増の20.50億円、営業利益は同31.6％増の3.25億円、経常利益は同33.1％増の3.30億円、純利益は同62.6％増の2.00億円の見通し。

なお、本第3四半期決算発表と同時に、自己株式の取得を決議したと発表。取得上限は、発行済株式総数の4.8％にあたる28万株、取得価額の総額の上限は2億円。取得期間は、2月26日から4月30日まで。

ラクーンは、アパレル・雑貨業を中心とした中小小売店向けBtoB（企業間取引）サイト「スーパーデリバリー」を運営。14年10月末現在の会員店数は42,603店舗、出展企業数は1,043社と着実に増加中。また、子会社で展開する売掛債権保証事業も、第2の収益柱として急成長している。3年前より開始したPaid事業（BtoB掛売り決済代行サービス）は、加盟企業数の増加により今下期に単月黒字転化する見通し。また、14年3月から新規事業としてスタートしたクラウド受発注ツール「COREC」も、会員数が1,000社を超え順調に拡大している。



＜AK＞