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スター・マイカ Research Memo(1):足元の業績は好調、株主還元にも積極的な姿勢

注目トピックス 日本株

スター・マイカ<3230>は中古マンション事業を主力とする。主に1都3県のファミリータイプの賃貸中の中古マンションを買い取り、賃料収入を得ると同時に、賃借人の退室後はリノベーション(間取りや内装を含め、機能的にもデザイン的にも室内全体を一新する工事)を施した上で、一般消費者に売却する事業モデルとなっている。近年はマンション1棟を保有することで賃料や売却益を得るインベストメント事業も積極的に拡大している。

販売においては、独自のアフター保証も付けた上で、平均2,000万円台後半の手頃な価格帯で中古マンションを提供している。中古マンションを単に新しくするだけでなく、現在の消費者が求める付加価値を乗せ、さらにこれを手の届きやすい価格で供給することで、日本の住宅感を変えているという点が同社の特長であり魅力と言える。

足元の業績は好調で、2014年11月期の連結業績は、売上高が前年同期比2.6%増の13,901百万円、営業利益が同5.5%増の1,903百万円、経常利益が同4.5%増の1,286百万円、当期純利益が同3.8%増の772百万円となった。新築価格の高騰を受けて消費増税後も中古マンションへの注目度は高く、堅調な業績を確保した。また将来の利益の源泉となる販売用不動産の残高は31,170百万円(前年度末比15.5%増)となった。

進行中の2015年11月期の通期業績は、売上高が前期比7.0%増の14,872百万円、営業利益が同10.8%増の2,109百万円、経常利益が同8.8%増の1,400百万円、当期純利益が同13.5%増の877百万円といずれも過去最高を見込んでいる。また2017年11月期を最終年度とする中期計画(売上高20,000百万円、営業利益3,000百万円)を発表しているが、積極的な投資によりこの目標は達成される可能性が高そうだ。

また、今期の予想配当は年間22.0円であり、予想利益に基づく配当性向は22.7%となるが、将来的には30%まで引き上げる方針だ。さらに、株主優待制度を年2回に拡充するなど、株主還元にも積極的な姿勢を示している。

■Check Point
・差別化された事業モデルによる強い競争力で他社との差を拡大
・大きな伸びしろのある中古マンション市場、政策の面でも追い風
・中期経営目標の達成に向けて経営体制を刷新

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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