スター・マイカ Research Memo(3):ファミリータイプを対象とする中古マンション事業が主力
[15/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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■会社概要
(2)事業内容
スター・マイカ<3230>の事業は3つに分けられるが、主力は中古マンション事業である。各事業の概要は次のとおり。
●中古マンション事業
同事業では、中古マンションを1室単位で購入。購入後は、同社独自のノウハウでリノベーションを施し、中古マンションとして市場で販売して売却益を得る。また、同社では賃貸中の物件を積極的に購入しており、賃借人の入居期間中は賃料収入も得ている。なお、同社が対象とするのはファミリータイプのマンションであり、いわゆる投資対象であるワンルームマンションや高額マンションは事業対象としていない。
この中古マンション事業において同社が購入した物件は、「在庫」として流動資産(販売用不動産)に計上されている。これらの在庫資産が足元では賃料収入を生み出し、将来において販売された時点では、売上高及び売却益を生む形となる。このため、在庫の水準が同事業の将来の業績を計るうえで重要な指標となっている。中古マンションの保有残高(販売用不動産残高)は2014年11月末現在で31,170百万円と、業界トップクラスの規模を誇る。
●インベストメント事業
同事業では、中古マンション1戸単位ではなく、賃貸用不動産(住居用)を1棟買いし、それを継続保有して賃貸運用する。これらの不動産は有形固定資産に計上されている。2014年11月末現在の有形固定資産額は10,144百万円(前期末比25.7%増)で、この大部分がインベストメント事業用の賃貸用不動産である。
●アドバイザリー事業
同事業は前述の事業と異なり、バランスシートを使わない、純粋なフィービジネスである。金融と不動産のノウハウを融合し、エンドユーザーだけでなく、投資家、不動産保有者、開発業者等に対して様々な仲介・管理等のアドバイザリー・サービスを提供している。同分野においては、居住用マンションの取り扱いに特化した仲介事業をスター・マイカ・レジデンス(株)、投資用物件の仲介・管理をファン・インベストメント(株)(ともに同社子会社)がそれぞれ展開している。なお、中古マンション事業における売却については、一部は販売子会社による直接販売も行っており、その外部顧客から受領する仲介手数料もこのアドバイザリー事業に含まれている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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