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電算システム Research Memo(4):15/12期は2ケタ増収計画、投資織り込み利益面は慎重な予想

注目トピックス 日本株

■2015年12月期業績見通し

電算システム<3630>は2015年12月期について、売上高30,000百万円(前期比13.2%増)、営業利益1,200百万円(同4.0%増)、経常利益1,210百万円(同4.0%増)、当期利益745百万円(同8.7%増)を予想している。セグメント別、上下別の詳細は下記の表のとおりだ。

情報サービス事業では、BPO業務の大口案件の稼働(下期)や、SI・ソフト開発業務の順調な拡大(Google関連業務もここに含まれる)などで売上高は前期比14.9%増の16,000百万円を計画している。しかし営業利益では、人事給与BPO業務の立ち上げ費用やストックビジネス向けの投資(投資額や内容の詳細は明らかにされていないが、Googleクラウドサービスはストック事業に位置付けられている)の増加で特に上期の利益が圧迫されて、前期比1.2%増益にとどまると計画している。

収納代行サービス事業では、主力のコンビニ払込票決済サービスでは一過性要因からの回復で前期比9.7%増と計画している。決済イノベーション(海外送金サービス事業)も、取扱い件数の伸びが継続するとして、売上高は前期比ほぼ倍増を予想している。利益面では国際送金サービスが改善はするものの赤字継続の見通しで、新規投資も続くため、営業利益は前期比36百万円(6.9%)の伸びにとどまるとみている。

弊社では、同社の2015年12月期業績予想に大きな違和感はない。ただし、特に保守的過ぎる予想という印象もなく、現時点で業績上振れ期待を持つものでもないと考えている。弊社が特に注目したいと考えるのは、Google関連事業の顧客数の伸びと、国際送金サービスの動向だ。前述したように、これらは中期的成長エンジンになることが期待されている事業だからである。Google関連については、顧客数を2014年末の775社から20%〜30%程度伸ばすことを計画している模様だ。国際送金サービスは、月間取扱件数で1,700〜1,800件に達すると単月黒字化するとのコメントがなされており、このラインに向けて取扱件数の伸びが続くかに注目している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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