サイオス Research Memo(4):主力ソフト「LifeKeeper」の国内シェアはトップクラス
[15/03/13]
提供元:株式会社フィスコ
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■会社概要
(3)事業概要
サイオステクノロジー<3744>の事業セグメントは、オープンシステム基盤事業とWebアプリケーション事業の2つに区分されている。2014年12月期の売上構成比では68%をオープンシステム基盤事業で、残り32%をWebアプリケーション事業で占めるがここ数年の傾向としては少しずつWebアプリケーション事業の構成比が上昇する傾向にある(2009年12月期時点ではオープンシステム基盤事業で86%を占めていた)。
○オープンシステム基盤事業
オープンシステム基盤事業は、ITシステムの障害時のシステムダウンを回避するソフトウェア「LifeKeeper」等を活用した事業継続ソリューション、Linux OSの世界的スタンダードである「Red Hat Enterprise Linux」を始めとするOSS関連製品の販売、並びにOSSに関する様々な問い合わせに対応するサービス「サイオスOSSよろず相談室」等のOSS関連ソリューションのほか、各種情報システム向けのコンサルティングサービス等が含まれる。なお、「LifeKeeper」の国内市場シェア(LinuxOSベース)はNEC<6701>に次ぐ2番手となっている。
○Webアプリケーション事業
Webアプリケーション事業は、MFP関連ソリューションのほか、Google Apps連携の「Gluegentシリーズ」※1を中心としたクラウドソリューションが中心で、その他にもビッグデータソリューション※2や各種情報システム向けコンサルティングサービス等が含まれる。
※1社内のワークフローをクラウド化する「Gluegent Flow」をはじめ、Googleカレンダーにチームメンバーの予定管理機能を付加した「Gluegent グループスケジューラー」等、企業におけるクラウドを利用した業務効率化を支援するサービス。
※2大規模データを従来より低コストかつ短時間で解析・分析できるソフトウェアを利用したクラウドサービス。
MFP関連ソリューションは、リコーのMFP用として開発され、オプション販売となっている。このため、複合機の販売台数とは連動しないが、ここ最近では同ソフトの導入率が上昇しており、複合機の販売台数を上回る成長率となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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