TOKAIHD Research Memo(9):クラウド型園児管理システム「パステルApps」を販売開始
[15/03/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期3ヶ年計画
(4)幼稚園・保育園向けにクラウドサービスを開始
TOKAIホールディングス<3167>の子会社の(株)TOKAIコミュニケーションズが、今2月よりWeb制作・開発会社の(株)サンフロントと共同開発したクラウド型園児管理システム「パステルApps(アップス)」の販売を開始した。
同システムは幼稚園や保育園において、園児や保護者、職員の情報をクラウド上で一元管理し、事務作業の効率化を図るとともに、保護者とのコミュニケーションを円滑に行うことを目的とするサービスである。また、同サービスでは園児発達支援システム「HOP(ホップ)」※との名簿連動ができることを特徴としている。「HOP」は、園児の発達に関する設問に対し、該当する選択肢を指定していくだけで、子どもの発達状況と環境診断を科学的な根拠に基づいて示してくれるシステムである。これにより、保育者と保護者が連携して子どもの成長を適切に支援することが可能となる。月額利用料金は10,000円(税別)からとなっており、「HOP」とのセット料金だと15,000円(税別)からとなる。
※HOP・・・筑波大学大学院の安梅勅江(あんめときえ)教授が責任者となり、夜間保育連盟の保育専門職、様々な領域の研究者、学生などで構成される「保育パワーアップ研究会」が1998年から進めてきた保育コホート研究がベース。その研究から生まれた発達評価、育児環境評価などの5つの支援ツールをクラウドシステムとして開発した。
2013年時点での幼稚園と保育所の施設数は合計で約3.7万ヶ所となっており、今後の普及拡大が期待される。TOKAIグループでは経営ビジョンとして「Total Life Concierge」(暮らしの総合サービス)構想の実現を掲げており、保育市場への参入もビジョン実現に向けたサービスの1つとして、事業拡大に注力していく方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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